生涯学習研究e事典
 
登録/更新年月日:2006(平成18)年11月2日
 
 

学習相談におけるICT活用 (がくしゅうそうだんにおけるあいしーてぃーかつよう)

キーワード : 学習相談、ICT、学習情報提供システム、相談支援、コミュニケーションツール
桜庭望(さくらばのぞむ)
2.ICTツールと相談担当のスキル
 
 
 
 
   インターネットを通じたコミュニケーションツールとしては、チャット、電子掲示板、電子メール、メーリングリストや個人の情報発信を双方向でつなげていくブログ、コミュニティ活性化を支援するSNS(Social Networking Site)などがある。また、eラーニングにおけるLMS(Learning Management System)には、学習教材の作成、受講者管理、成績管理とともにコミュニケーション機能を有するものがある。
 これらのツールは、学習相談における様々な場面で活用が可能である。学習相談員は、基本的に情報収集・処理に関わる能力と、コミュニケーションに関わる能力を持ったうえで、こうしたICTツールを活用するスキルが求められる。インターネットが普及し、誰でも検索システムを使いこなせる昨今にあっては、学習相談を担当する者には、さらに高度な情報提供とアドバイス的な相談が期待される。相談担当者は、相談内容に応じた適切な検索技術を持ち、地域に密着した情報を日常的に収集・蓄積する努力をしていかなければならない。
 相談担当者の知識や質や量には限界があり、相談担当者の個別対応では多様化する相談に対して十分なサービスを提供できなくなっていくことから、相談に関する情報を共有するシステムが必要である。相談支援を行うためのコミュニケーションシステムなどにより、個人の知識を集めてより大きな知識の共有化ができるようにすることが課題となる。
 
 
 
  参考文献
・井内慶次郎監修 山本恒夫・浅井経子・伊藤康志編著『生涯学習[eソサエティ]ハンドブック−地域で役立つメディア活用の発送とポイント−』文憲堂、平成16(2004)年
・浅井経子編著『生涯学習概論』理想社、平成13(2001)年
 
 
 
 
 



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