登録/更新年月日:2006(平成18)年11月2日 |
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学習相談は、学習情報の提供と結びついて行われることが多く、これは学習相談の中で、学習情報の提供が行われることによる。 学習相談は、 1)求める情報が明確である場合、 2)解決すべき問題がある程度明らかであり解決策が知りたい場合、 3)何かしたいという漠然とした意識しかない場合 というような段階に応じて、学習者の動機や背景に合わせた適切な情報提供を行うことが相談担当者に求められる。 1)のように、学習者が目的・内容・方法等について意志決定ができており、必要な情報や方法を求めている相談の場合は、レファレンス的相談となり、問い合わせに応じた案内情報を提供すればよい。相談担当者が持つ情報とデータベースや検索システムなどを駆使して引き出した情報の中から適切なものを選択し提供する。こうしたレファレンス的相談を行う際には、求められる情報が簡単に引き出せるよう学習施設、学習機会、学習グループ、学習教材、指導者、資格などの情報を収集・整理しておかなければならない。膨大な情報の中から必要なものを的確に検索する場合には、データベースなどの情報システムが有効となる。多くの県が取り組んできた学習情報提供システムは、こうした学習相談を支援するシステムである。 2)や3)のように学習上の問題の解決策を助言・援助する場合にはカウンセリング的な相談手法が必要となる。相談担当者は、受容的な姿勢・態度で相談内容を傾聴し、理解・受容・支持といった共感を示すことによって、学習者が自らの潜在的な学習ニーズに気づくことを促し、解決策を選択していく支援をする。レファレンス的な相談は一時的な情報提供で解決に至るが、カウンセリング的な学習相談はある程度の相談時間と継続的な支援も必要とされる。こうしたカウンセリング的手法は対面による相談が基本であるが、相談の各段階における的確な情報提供や来所後の継続相談などに様々なコミュニケーションツールを活用することが考えられる。 br> |
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参考文献 ・北海道立社会教育総合センター研究報告書第3号「学習情報の提供と相談体制に関する調査研究〜学習相談機能の充実を目指して〜」,平成6(1994)年 |
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