登録/更新年月日:2009(平成)21年7月27日 |
|||||||||||||
|
|||||||||||||
|
|||||||||||||
【オンラインヘルプの充実】 eラーニングを活用した生涯学習活動では、学習(利用)者の時間的・空間的な学習環境を制限することがなくなった点が従来までと大きく異なるが、常にシステム不具合や、操作方法などのサポートを行う必要がある。しかし現実的には技術的なサポートは、一定の営業時間内に対応することが一般的である。そのためeラーニングを活用した学習では、コンテンツ利用者に対して行うサポートは、通学型スクールと比較しても低いといわざるを得ない。 そのために、自己解決型のQ&Aコンテンツを充実することと同時に、カスタマーサポート人員による対応を柔軟に設定し拡充する必要がある。今日においては、インターネットの通信網を活用して、日本企業がフィリピンや中国などの海外にコールセンターを配置し、人件費を低く抑えて、サポートを行っている例も数多くある。 自己解決型のQ&Aの特徴としては、エラーメッセージや不具合などのキーワードを入力することで、過去に対応したデータベースの中から該当の質問事項と解決方法が自動的に表示されるタイプと、表示されている項目の中から、自らが該当するエラーを見つけ出すという二つの種類がある。利用者の立場では、前者が利用しやすいが、エラーメッセージが不明瞭だったり、複数のエラーが同時に発生した場合には、有効とはいいがたい。その結果、後者でのQ&Aを参照することになるが、特にeラーニングを活用したコンテンツの場合には、学習者の利用環境によってさまざまな問題や不具合が発生する可能性があるため、すべてを掲載することは事実上困難である。 学習活動の時間を制限しなくなったことは、同時に学習活動の問題点やシステム上の不具合が発生する時間も制限がなくなったということである。そのため、オンライン型スクールを展開する場合には、24時間体制で学習支援を行えるような工夫が必要であろう。 【グループレッスンとプライベートレッスンのメリットとデメリット】 通学型のスクールに限らず、オンライン型のスクールにおいても、学習者のペースで学習活動が可能という点は、きわめてその学習効果は高く、効率的な学習が期待できる。グループレッスンの場合、通学型のスクールでは、複数の学習者が存在するため、その学習活動を中断して教師に確認することは難しく、教師がすべての受講生の理解度を確認して、学習活動を進めると、効率的な効果が得られるとはいいがたい。しかし、プライベートレッスンでは、学習者の会話量が増えるだけでなく、学習者自身のペースで、躊躇なく学習者自身が納得できるまで学習活動ができるという点にその大きなメリットがある。結果として、それは学習者自身の学習ペースが最大限に生かされているということである。 学習活動の形態を集団学習と個人学習とで考えた場合、その学習活動内容に適しているものとそうでないものとがある。会話練習では、他の学習者と合同で行う形態やマンツーマンレッスンが適しているといえるが、単語や英文法の学習、長文読解などは個人学習が適している。 生涯学習におけるさまざまな学習活動は強制力がないため、学習者自身の自主性に委ねられている場合が多く、その学習形態も多種多様である。英語(英会話)学習における場合でも、その学習形態が異なるように、学習する内容によって、適切に判断する必要がある。 br> |
|||||||||||||
|
|||||||||||||
参考文献 |
|||||||||||||
『生涯学習研究e事典』の使用にあたっては、必ず使用許諾条件をご参照ください。 |
|||||||||||||
Copyright(c)2005,日本生涯教育学会.Allrights reserved. |