登録/更新年月日:2008(平成20)年11月21日 |
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ここでは学習プログラムが生涯学習の全体構造、とくに事業計画の中で、どのような位置づけにあるのかを述べる。 事業計画は、まず、3カ年あるいは5カ年といった中・長期の見通しに立って企画されることが望ましい。なぜならば、生涯学習社会形成のためには、越えなければならない数多くの課題があり、これらは短期間で一挙に解決される類のものではないからである。このような視点から策定される計画が、いわゆる「中・長期事業計画」である。 「年間事業計画」は、この中・長期事業計画において企画された諸事業を、単年度ごとのフレームで指標化し、より具体化を図った計画であり、「個別事業計画」は年間事業計画を、推進体制の整備・学習情報提供・学習機会の提供等のカテゴリー別に、事業ひとつひとつを詳細に具体化した実行プランである。 「学習プログラム」とは、この中の学習機会提供事業、とりわけ継続的かつ組織的に実施される学級・講座の一連の実施計画を指すものであり、一般には「学習目標」「学習主題・内容」「学習活動・方法」「教材」「指導者」「期日」「回数・時数」等の要素から構成される。 なお、学習プログラムを編成するに際しては、特に以下の2点に留意する必要があろう。 第1に、地域や学習者の実態を適切に把握し、いわゆる「学習課題」を明らかにしなければならない。 第2に、スコープ(scope)とシークェンス(sequence)を吟味する必要がある。スコープとは、当該の学級・講座で取り上げる学習内容、あるいは範囲を意味する。またシークェンスとは、通常、順序や連続を意味するが、ここでは、スコープとして取り上げた学習内容をどのような順序でプログラムに配列するか、つまりプログラムの構成・流れを指す。この二つは、いずれも、効果的に学習目標を達成するために欠くことのできない学習プログラム編成の視点であると考えられる。 br> |
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参考文献 |
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