生涯学習研究e事典
 
登録/更新年月日:2006(平成18)年1月27日
 
 

北海道の生涯学習支援の情報化 (ほっかいどうのしょうがいがくしゅうしえんのじょうほうか)

informationization about support for lifelong learning in Hokkaido
キーワード : 生涯学習eソサエティ、eラーニング、生涯学習に関する世論調査、第2次北海道生涯学習推進基本構想、遠隔学習
佐久間章(さくまあきら)
1.北海道の生涯学習と情報化
  
 
 
 
   平成16(2004)年「通信利用動向調査」(総務省)によると、我が国のインターネット利用者数は7,948万人、人口普及率は、62.3パーセントである。ブロードバンド環境も整備されつつあり、生活の中では欠くことのできないツールのひとつとなった。
 生涯学習においても、こうした情報コミュニケーション技術の活用という観点からとらえた生涯学習社会いわゆる「生涯学習eソサエティ」の構築が進めれている。
 パソコン一台でどこからでもネット講座を開催できるシステムである「インターネット市民塾」は、富山県をはじめ全国で散見するようになってきた。
 このようなeラーニングは、講師と学習者が一堂に会する集合学習と違って、時間と場所の制約を受けることなく、コンピュータとネットワークさえあれば、いつでもどこでも学ぶことが可能であることから、今後、eラーニングによる個人での在宅学習は、ますます盛んになることが予想される。
 平成17(2005)年7月、内閣府が発表した6年ぶり5回目となる「生涯学習に関する世論調査」によると、パソコンなどの情報技術(IT)を使って学習したいと答えた人の割合が、北海道が全国10地域で最も高く、6割超に達したことが明らかになった。
 ITを活用した学習について、全国平均は「してみたい」が49.9パーセントだったのに対し、北海道は60.4パーセントに達した。また、全国平均で42.6パーセントに上った「ITを使って学習してみたいと思わない」と答えた人に対し、「どういう条件が整えばITで学習したいか」を尋ねたところ、条件によらず「使うつもりはない」と答えた人は全国平均で61.3パーセントだったが、北海道は東北と並んで一番低い53.4パーセントにとどまった。
 北海道は、他県に比べ広大な面積を持つことから、都市部から離れた地域も多く、生涯学習機会の地域間格差の解消は以前から大きな課題となっていたところである。
 こうした課題の解決に対して、「IT」の可能性には大いに期待を寄せるところであり、先の調査による道民の意識は、こうしたことを裏付け、ITに親しもうとする道民の姿を浮き彫りにしているといえる。
 平成17(2005)年2月、今後概ね10年間の北海道の生涯学習推進施策の指針として策定した「第2次北海道生涯学習推進基本構想」においても、「道の役割」の中に、「北海道の広域性に対応するために、ITを活用した遠隔学習による生涯学習の環境づくりなど、北海道における『生涯学習eソサエティ』の構築を促進し、学習機会の地域間格差の解消等を図っていく必要がある」と具体的に記述している。
 これからの北海道における生涯学習の振興は、「情報化」が最も重要な課題といえる。
 
 
 
  参考文献
・内閣府大臣官房政府広報室『生涯学習に関する世論調査』
 http://www8.cao.go.jp/survey/h17/h17-gakushu/index.html 平成17(2005)年10月12日参照
・北海道生涯学習推進本部『第2次北海道生涯学習推進基本構想 −学ぶ 拓く 北の大地−』平成17(2005)年2月
 
 
 
 
  



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