登録/更新年月日:2011(平成23)年1月1日 |
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農業支援サービス事業では、生産者や消費者への情報提供はもちろんのこと、団塊の世代の能力活用や新規就農および再チャレンジ、グリーンツーリズムの推進、おやまブランドの創生・全国発信にも大いに役立った。 図書館が、農業活性化の「きっかけの場」としての役割を果たし、工業都市でありながら、豊かな農業資源を持つ、小山市ならではの新しいビジネス支援のスタイルとして、新たなサービスを創造し、図書館界だけでなく、農業の分野にも貢献できた。農業支援サービス事業は「人と人」「人と関係機関」をつなぐ役割を果たしている。 (1)関係機関とのネットワークの構築により、事業を拡充できた。 ア.関係機関との連携により、様々な事業協力や、相互の情報提供が進められた。 JAおやま、県下都賀農業振興事務所、県農業振興公社との連携により、様々な事業を展開できた。また、相互の情報提供が進められたことにより、以前に比べ、特に呼びかけなくても関係機関からの情報がより多く集まってくるようになった。関係機関に図書館が情報発信基地であるという認識をもたれるようになったと推察される。 イ.関係機関との連携により、市民に対して、情報提供をはじめとする様々な図書館サービスを提供できた。 図書館は資料の提供だけではなく、利用者が気軽にいろいろな相談をできるしくみづくりや機会の提供も重要であり、図書館はこれから何かを始めようとするときのきっかけづくりの場や、専門機関を紹介するという橋渡しの役割も求められている。関係機関との連携により、その役割を果たすことができた。 (2)図書館サービスが、地域振興や暮らし支援に役立つことを実証できた。 ア.実施したセミナー・講座・相談事業等が、すべて好評だった。 セミナー・講座等の受講者に対して終了後に行ったアンケートでは、すべての講座で「非常に参考になった」「まあまあ参考になった」の評価をつけている人が全体の90%以上を占め、継続開催を望む声も多く、図書館の農業支援事業が暮らしに役立つことを実証できた。また、図書館の新たな利用者層の開拓にもつながった。 イ.農業支援サービス事業が、農業の活性化や地域振興に貢献できることを実証できた。 セミナー受講者で、実際に起業したり店を始めたりした人がいて、図書館の活用による市民の成功事例が出ている(うち農業関係者は2名)。それらの人たちは、農業支援コーナーでも必要な情報を得たということを口伝えで聞いている。 (3)図書館のもつ様々な機能を広くPRできた。 ア.図書館が関係機関・団体の行事等に参加し、サービスの周知に努めることによるPR効果は大きかった。 「小山市農業祭」や「としょかん朝市」において、図書館サービスの案内を行った結果、図書館未利用者層にも図書館の様々な利用方法・利用価値をアピールできた。 イ.市の他の部署から図書館の利用価値が評価された。 市の他の部署からも図書館の取り組みに関して評価されるようになり、各部署の仕事に関わる調べものを依頼される機会が増え、また、事業への参加を勧誘されたりするようになった。 br> |
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参考文献 |
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