生涯学習研究e事典
 
登録/更新年月日:2011(平成23)年1月1日
 
 

小山市立図書館の農業支援サービス事業 (おやましりつとしょかんののうぎょうしえんさーびすじぎょう)

キーワード : 図書館、ビジネス支援、農業支援、地域の図書館サービス充実支援事業、おやまブランド
栗原要子(くりはらとしこ)
2.事業の内容
 
 
 
 
  (1)「農業支援コーナー」の設置
 テーマ別に農業に役立つ本を集めたコーナーを設置した。コーナーの存在を館内のサインで大きく表示して、目立つようにした。また、商用データベース「ルーラル電子図書館」を導入した他、市農政課からの寄贈により「日本農業新聞」を受け入れ、閲覧できるようにした。
(2)「おやまブランド特産品コーナー」の設置
 正面入口付近にコーナーを設け、農業関係資料や小山の特産物の紹介をした。「おやまブランド」に選定された小山の特産品・加工品の展示や、小山の農業が一目でわかるパネル、本物の二条大麦・はとむぎの展示をした。また、農業に関連するチラシ・パンフレットもコーナーに設置し、新聞記事やポスターも掲示した。
(3)農業支援サービスの案内パンフレットの作成
 農業支援案内パンフレット「農業支援コーナーへようこそ!」を作成した。農業支援コーナーの説明の他、レファレンス・相談事業やデータベースの案内を入れた。また、農業支援に関する各コーナーの館内配置図も別に作成した。「図書館は小山の農業を応援します」をキャッチフレーズとし、図書館が農業を支援することを積極的にアピールした。これらは、館内で配布したほか、関係機関を通じても配布した。
(4)ブックリストの作成
 当館で所蔵する農業に関する資料を、テーマ別に紹介するブックリストを作成・配布した。ブックリストごとに用紙の色を変え、全種類を常時コーナーに設置した。また、ホームページでの公開も行った。
(5)「農業ビジネス講座」の実施
 栃木県農業振興公社の「ふるさととちぎ21活性化塾アドバイザー」制度を利用し、「元気アップビジネスセミナー」の一環として、「農業ビジネス講座」を開催した。県農業振興公社との連携により、無料で開催できた。
(6)「農業なんでも相談室」の実施
 JAおやま、栃木県下都賀農業振興事務所と連携し、農業に関する相談会(一人1時間を限度とした個別相談)を年4回実施した。連携事業のため相談員の派遣は無料で行われた。農家・生産者、家庭菜園や農業に興味がある一般市民を対象とし、図書館が相談の受付をして、相談内容を事前に相談員(JAや農業振興事務所職員の専門家)に伝達した。図書館職員は、相談内容に応じた資料や、データベース、インターネット情報などを準備し、利用者に提供した。
(7)「としょかん朝市」の開催
 JAおやま販売課の協力で、図書館正面入口前で市民に小山産の新鮮な農産物を販売した。テント・テーブル等の設置、販売はすべてJAおやまが担当し、小山産はとむぎを使ったはとむぎ茶の無料サービスも行われた。図書館職員は、来館者に、農業支援サービス事業のPRを行った。
(8)関係機関との連携による農業支援のPR
 「小山市農業祭」に参加し、小山総合公園の特設会場で、テント半分のスペースのブースを設置し、農業支援サービスのパネル展示や、データベース「ルーラル電子図書館」の紹介を行った。また、農業支援コーナーのパンフレットやブックリスト・利用案内などを配布した。
(9)「おやま地産地消ライブラリー」の作成
 小山市の農産物や特産物を一元的に把握できるホームページを作成した。図案、設計は図書館職員が行い、一部は業者に委託した。内容の更新は職員が行った。地元で採れる農産物を使った料理を紹介し、市民からも材料・作り方等の情報を募集した。「農業クイズ」なども取り入れ、子どもたちも楽しめるように工夫した。新しい「おやまブランド」の情報をいち早く提供し、小山の特産品を全国へ発信した。
 
 
 
  参考文献
 
 
 
 
 



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