登録/更新年月日:2009(平成21)年8月19日 |
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「体験」とは,「自分が身をもって経験すること。また,その経験」(新村 出編『広辞苑 第四版』,1995年,p.1539)のことであり,自らが積極的な経験を通して得た,貴重な知識である。すなわち,体験型教育とは,教育的に有益と考えられる知識を,体験を通して子供たちに身につけさせようとする手法であり,体験型教育観光は,子供たちに非日常の世界を体験させることを目的とした事業であると,著者は考えている。たとえば,都市に住む子供たちを農漁村に引率し,農作物の植え付けや収穫,水産物の水揚げの様子などに触れさせることで,食の生まれる現場を理解させ,食の大切さを,身を持って理解させようとする事業である。 このような事業を利用した教育活動は,現在,「総合的な学習の時間(以下,総合学習)」として,小中高で実施されている。総合学習の目的は,「自ら課題を見付け,自ら学び,自ら考え,主体的に判断し,よりよく問題を解決する資質や能力を育てる」,「学び方やものの考え方を身に付け,問題の解決や探究活動に主体的,創造的に取り組む態度を育て,自己の生き方を考えることができるようにする」,および,「各教科,道徳及び特別活動で身に付けた知識や技能等を相互に関連付け,学習や生活において生かし,それらが総合的に働くようにする」ところにあり,そのためには,「自然体験やボランティア活動などの社会体験,観察・実験,見学や調査,発表や討論,ものづくりや生産活動など体験的な学習,問題解決的な学習を積極的に取り入れること」を配慮するべきであると考えられている。その意味では,事業としての体験型教育観光は,総合学習における教育活動として有益な方法であり,多くの学校が利用している。 br> |
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参考文献 |
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