登録/更新年月日:2015(平成27)年12月11日 |
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1)青少年教育施設の利用状況 青少年教育施設の利用状況に関して、小学校の利用があった施設数・割合をみると、「遠足・社会見学」(9施設・47.4%)、「野外活動」(6施設・31.6%)、「移動教室」(5施設・26.3%)、「集団宿泊活動」(5施設・26.3%)、「地域行事への参画」(5施設・26.3%)、「リーダー研修会」(5施設・26.3%)などが比較的多かった。 中学校の利用では、「クラブ活動・部活動の練習」(9施設・47.4%)、「リーダー研修会」(7施設・36.8%)、「野外活動」(6施設・31.6%)、「職場体験・就業体験・インターンシップ」(6施設・31.6%)、「集団宿泊活動」(5施設・26.3%)、「地域行事への参画」(5施設・26.3%)などが多かった。高等学校では、「クラブ活動・部活動の練習」(11施設・57.9%)、「入学当初のオリエンテーション」(4施設・21.1%)などでの利用が多かった。 全体として、「修学旅行」や「避難訓練・防災訓練」、「音楽会・合唱祭」、「スポーツ大会」、「児童会・生徒会役員会」、「児童会・生徒会交流会、児童会・生徒会サミット」などでの利用は少なかった。 2)社会教育施設と児童生徒との関わり 児童生徒との関わりに関して、社会教育施設の主催事業・広報の観点から見ると次のことがわかった。 主催事業について、児童生徒を対象とした主催事業の有無についてみると、社会教育施設全体の74.9%が小学生対象のものが「ある」と回答した。公民館、図書館、博物館、青少年教育施設すべてで、小学生対象の主催事業が「ある」割合が、中学生・高校生と比較して多かった。主催事業の企画への児童生徒の関わりでは、社会教育施設全体の29.3%が小学生の関わりが「ある」と回答した。公民館、図書館、博物館、青少年教育施設すべてで、小学生対象の主催事業の企画への関わりが「ある」割合が、中学生・高校生と比較して多かった。 主催事業の学校への広報に関して、社会教育施設全体の73.6%が小学校へ「行っている」と回答した。公民館、図書館、博物館、青少年教育施設すべてで、小学校への広報を「行っている」割合が、中学生・高校生と比較して多かった。 総じて、中学生・高校生を対象とした主催事業は少なく、また、企画への関わりも少なく、さらに、広報もあまりなされていないという実態が明らかになった。 3)調査結果全体の考察 図書館や博物館は、児童生徒のキャリア意識を培う学びの場となっていること、博物館と青少年教育施設は学校行事との関わりが大きいことなどが明示された。ただ、青少年教育施設を除けば、全般的に、どの施設も高等学校による利用が少ない。また、小学校・中学校の利用も、学校行事関連の内容が多く、社会教育施設が、日常的な学習活動の場としては位置づいていないことが推察された。学校側だけではなく、社会教育施設側も、主催事業の在り方を再考するなど、両者の工夫・改善の余地があることが示唆された。 br> |
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参考文献 |
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