登録/更新年月日:2013(平成25)年1月1日 |
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【生涯学習ルーム事業】 公民館がない大阪市では、平成元(1989)年度より、市内の小学校(297校)の特別教室等を活用した生涯学習事業を全市内の小学校で実施し、「生涯学習ルーム事業」と呼んでいる。事業目的は、地域住民の自主的な文化・学習活動の場を提供することであり、そこで身近な講習や講座を開催することによって学習機会を提供し、地域における生涯学習活動の拠点としての役割を果たすことによって、生涯学習の推進や教育コミュニティづくりに寄与することである。全市で700余の主催事業が実施されているほか、1,100余の自主講座が地域住民らによって開催されている。事業の実施に当たっては、地域諸団体代表、生涯学習推進員、学校関係者らによって構成されている運営委員会が中心となっている。講座内容には、手芸、書道、生け花、コーラス、陶芸、民謡、健康体操等のほかに、日本語読み書き、多文化共生、手話、福祉、環境、パソコン、子育て等の現代的・地域的課題解決をめざした学びの場も設けられている。なお本事業は、平成19(2007)年度より各区に事業移管されている。 【総合生涯学習センターの事業】 大阪市総合生涯学習センターは、「広域」学習圏においての施設間ネットワークの中心的役割を果たす機関である。柱となる事業をあげると、@)情報収集・提供と学習相談、A)現代的・社会的課題に関する学習機会の提供、B)人材養成・研修、C)教育コミュニティ支援、D)企画開発とネットワーク、E)市民の生涯学習振興に必要な事業、F)「区域」・「小学区」の生涯学習の支援方策等がある。@)については、平成14(2002)年から大阪市生涯学習情報提供システムが稼働しており、インターネットによる情報提供が行われている。このセンターが発行する生涯学習情報誌「いちょう並木」は有名で、多くの市民によって活用されている。同センター内にある情報提供コーナーも充実しており、年間で6,000件を超えるチラシ・ポスターが利用に供されている。A)については、「大阪市いちょう大学」や高齢者学級等のほかに、「識字・日本語教室」のような地域的課題を持つ重要なプログラムもある。B)については、「生涯学習推進員養成講座」「推進員3年次研修」「生涯学習インストラクターバンク」や「識字・日本語指導者養成事業」等の事業がある。C)については、前述している「生涯学習ルーム事業」との共催講座や『現代的課題に関する学習プログラム事例集』の発行等が行われている。D)については、「ネットワーク型市民セミナー」「大阪市出前講座」「生涯学習ネットワーク事業」「家庭教育振興事業」「ネットワークコーナーの活性化」「大学との連携事業」「人権学習・啓発教材の作成・活用」や「人権感覚育成プログラム開発事業」等がある。「生涯学習ネットワーク事業」では、生涯学習活動を公募し、審査の上で希望団体に事業委託する。E)については、資格取得や文化・教養講座の開催、「総合フェスタ」の実施等の事業が実施されている。 br> |
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参考文献 ・大阪市教育委員会事務局『大阪市の社会教育』(大阪市教育委員会、2011年1月) |
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