登録/更新年月日:2009(平成21)年2月2日 |
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【OHP】 1954(昭和29)年、教室における教材提示のツールであった黒板に加えて、OHP(オーバー・ヘッド・プロジェクター)が登場した。子どもたちと対面しながら学習資料を提示できたり、多様な提示方法が工夫できることから、1970年代には爆発的に普及した。 【ティーチング・マシン】 1960(昭和35)年頃、プログラム学習に対する関心の高まりから、ティーチング・マシンに関する諸資料が紹介された。教授・学習活動を一つのシステムとしてとらえる「システム化」が教育方法改善のスローガンとなり、個別化された学習が重視され、反応分析装置、ランゲージ・ラボラトリ(LL)が普及した。 【コンピュータ】 1960年代後半から、コンピュータの高性能化、小型化、価格の低廉化にともない、プログラム学習がコンピュータによる情報処理と結びつくかたちで、コンピュータによる学習指導(CAI)の実験研究が進められた。1982(昭和57)年に16ビットパーソナルコンピュータが発売されると、学校への普及も本格的になっていった。 【ビデオディスク】 1970(昭和45)年、西ドイツで触針式のビデオディスクが開発された。1981(昭和56)年には光学式のビデオディスク(レーザーディスク)、1983(昭和58)年にはVHD方式のビデオディスクが発売され、普及のきっかけとなった。映像記録媒体が、これまでのテープからディスクに代わることで、映像にアクセスする時間が大幅に短縮されるようになった。 【マルチメディア】 1989(平成元)年、海外でのマルチメディア教材の開発に刺激されるように、国内でも文字、音声、画像、映像などをコンピュータで統合したマルチメディア教材が開発され、実験利用が行われた。日本初のハイパーメディア教材「文京文学館」をはじめ、ビデオディスクやコンパクトディスク(CD)の技術革新と連動して、多くのマルチメディア教材が開発された。 【インターネット】 1994(平成6)年、インターネットを活用した教育プロジェクト(「100校プロジェクト」「こねっとプラン」)が立ち上がり、学校へのインターネットの導入がはじまった。2002(平成14)年には、ほぼすべての学校にインターネットが導入された。また、この時期からADSLや光ファイバーによる高速インターネット回線の導入と校内LANの整備が進み、2008(平成20)年には約6割の学校がインターネットを通じて高精細の写真や動画を教室で利用できるようになった。 【液晶プロジェクター、電子情報ボード、大型ディスプレイ、デジタルテレビ、教材提示装置】 1999(平成11)年末に出されたミレニアムプロジェクト「教育の情報化」では、すべての教室に2台のコンピュータとプロジェクターを整備することが計画された。それまでにも、ビデオ映像を投映するビデオプロジェクターは見られたが、コンピュータ画面を投映する機能を持った液晶プロジェクターがこのころから普及しはじめた。 また、液晶プロジェクターとコンピュータを連動させ、手書き機能等を付加した電子情報ボードや、コンピュータ画面だけでなく、デジタルテレビの映像や教材提示装置の画像を映し出す液晶ディスプレイやプラズマディスプレイ等の大型ディスプレイが開発され、普通教室のICT化が進んでいる。 br> |
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参考文献 ・日本視聴覚教育協会「教育における放送・通信系メディア活用のこれまで〜これからを考えるために〜」視聴覚教育、2007年4月号 |
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