和魂洋才のすすめ－写真の始祖・上野彦馬－　2．向学心に燃えた日本の若者達　文珠川雅士

登録／更新年月日：2011(平成23)年12月31日

和魂洋才のすすめ－写真の始祖・上野彦馬－ (わこんようさいのすすめ―しゃしんのしそ・うえのひこま―)

キーワード：写真、カメラ、上野彦馬、坂本龍馬
文珠川雅士（もんじゅがわまさし）
2．向学心に燃えた日本の若者達

　そして、新時代の到来を予感した遊学の志に燃えた若者達が続々とこの地にやってきた。平賀源内、前野良沢、司馬江漢、頼山陽、緒方洪庵、吉田松陰、福沢諭吉、勝海舟、榎本武揚、伊藤博文、高杉晋作、大隈重信、坂本龍馬、岩崎弥太郎、西郷隆盛と長崎遊学を果たした人々は、海外からもたらす品々を、そして何よりも新しい情報を貪婪（どんらん）に吸収していったと、ものの記録に残っている。これが、後に日本の近代化へ向け大きな推進力となり、140余年を経た今日、我が国は医療・交通・通信・教育・生活文化（衣・食・住）あらゆる分野においてその影響を受け世界に冠たる近代国家に発展を遂げることができた。
　その上、現代に生きる私達が、世界一の長寿社会で健康な暮らしが享受できるのも、長崎に伝来したオランダ医学の恩恵と、長崎遊学を果たした先人たちの努力によるところが大きいと言っても過言ではない。

参考文献

『生涯学習研究ｅ事典』の使用にあたっては、必ず使用許諾条件をご参照ください。

＜トップページへ戻る