生涯学習研究e事典
 
登録/更新年月日:2009(平成21)年8月23日
 
 

文部科学省教育映像等審査 (もんぶかがくしょうきょういくえいぞうとうしんさ)

Selection of Educational Film, Videotape, DVD, and Paper Theater materials by Minister of Education, Culture, Sports, Science and Technology
キーワード : 文部科学省、教育映像、審査、特別選定、選定
岡部守男(おかべもりお)
3.歴史(戦後)
  
 
 
 
   終戦により、これまで行われてきた映画・幻燈画に関するいっさいの法律・規則は廃止され、教育現場で視聴覚教材を利用する際の指針として、教育的価値の評価を行い、その結果を利用者に提供するために、幻燈画、紙芝居を含んだ審査が、昭和22(1947)年1月に定められた「教育映画等審査規定」(文部省令第2号)により開始された。昭和24(1949)年5月、この審査会は、文部省設置法に基づいて、社会教育審議会の一分科審議会として「教育映画等審査分科審議会」の名称となった。
 その後、教育制度の変革、映画や幻燈画などの作品規格や名称の変更、また当時の新しい教育映画等の制作態勢の著しい発展を背景に、審査申請数の激増等から、昭和22(1947)年の規定では適応できなくなり、昭和29(1954)年8月、全面改正され、「教育映画等審査規定」(文部省令第22号)が定められた。
 当初は、16ミリ、35ミリフィルムの一般劇映画、短編映画、教材映画と紙芝居、スライドを対象としていたが、時代の変遷とともに、ビデオ、DVDといった新しいメディアによる映像作品等が普及するとともに、その普及に対応できるよう、適宜、省令改正が行われ現在に至っている。また、昭和24(1949)年、社会教育審議会の一分科審議会として位置づけられていた審査会は、平成13(2001)年「教育映画等審査協力者」となった。
 現在の選定方法は、学識経験者で構成される12分類で分けられた委員の意見を聴き、その意見を踏まえて文部科学大臣が選定するか否かを決定している。
 
 
 
  参考文献
・「審査のしおり(視聴覚教育資料第4集)」 文部省社会教育局視聴覚教育課 昭和29(1954)年
 
 
 
 
  



『生涯学習研究e事典』の使用にあたっては、必ず使用許諾条件をご参照ください。
<トップページへ戻る
 
       
Copyright(c)2005,日本生涯教育学会.Allrights reserved.