登録/更新年月日:2009(平成21)年8月19日 |
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漁業にしても農業にしても,また,歴史を体感することで,当時,生きた人々との時間・空間を越えての交流体験の観光は,「命・いのち」,そして,こころの教育,人倫教育,などにつながるだろうと考える。また,旧宿場町の景観を保存しようと活動しているNPOの方々に触れることにより,郷土を愛するこころの教育にもつながるものと信じている。 最後に,筆者からの提言としては,(1)体験型教育観光の事業化についてであるが,「体験型教育観光需要の調査」と「体験する学校側との密なる打ち合わせ」が必要であろう。提供を考えているプログラムが,果たして,学校側の需要を満たすものであるのか,学校側は,どのようなプログラムを望んでいるのか,ということについてのサーベイが事前に行われないと,折角のプログラムも活用されなくなってしまう。それに,学校側の需要を掴むということは,学校側の教育の意図に沿ったプログラムを用意するということであり,すなわち,体験型教育プログラムを用意する場合には,小中学校のカリキュラム構成を,こちら側が明確に把握しておく必要がある。 つぎに,(2)体験型教育の方法についてであるが,「双方向的体験型教育プログラムの確立」と「専門家集団との連携」が必要であろう。体験をさせる方法としては,プログラムの内容を,実際に子供たちが手に触れる体験が最も教育効果を高めると思われる。実際に,自分の手で,たとえば,イチゴの苗を石垣に植え込みを行いながら,農園主の方々とのコミュニケーションをとる中で,なぜ,久能に石垣イチゴが名産となったのか,その歴史などを学習してもらえばと考える。そのためにも,農園主の方々との,双方向的な体験が,非常に効果的であり,体験型教育観光は,更に,双方向的になっていくべきであると考えている。そして,教育効果を高めるためにも,体験型教育観光を推進し,そのプログラムを計画するには,教育学を専攻とする専門家との連携が必要であろう。 br> |
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参考文献 |
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