登録/更新年月日:2007(平成19)年12月23日 |
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【『近江八幡市生涯学習社会づくり構想』の理念】 近江八幡市のまちづくりの基本計画である『近江八幡市総合発展計画』は、まちの将来像を、「湖風にゆきかう、なごみと活力、ときめきのまち近江八幡」と定めている。 これを前提にして、学びの面からこれを実現するために『近江八幡市生涯学習社会づくり構想』が目指す理念を、「人が好き ときめきのまち 〜わくわく、どきどき、いきいき〜」と定めた。「人が好き」には、近江八幡市が一人ひとりの個性や人権を尊重する姿勢と、一人ひとりが大切にされるまちを人もまた好きになるという2つの意味を込めている。「ときめきのまち」には、一人ひとりが自分にふさわしい学びを見つけて、それが二人の学び、みんなの学びへと集い、互いに支え合いながら実践することでときめきが増し、心と体がときめくと自発的な学習意欲や生きることが楽しいという人間本来の力が引き出され、まち全体がときめくという願いを込めている。「人が好き」は人づくり、「ときめきのまち」はまちづくりを意味し、人づくりがまちづくりにつながることを願っている。 【『近江八幡市生涯学習社会づくり構想』の実践目標】 実践目標は「情報」「協働」「環境」の3つの視点から定めている。3つの目標は、一人の学びが集まって二人の学びになり、二人の学びが集まってみんなの学びになることをめざしている。「情報」の視点からは一人の目標として「わくわく私の学び探し」、「協働」の視点からは二人の目標として「どきどき、どこでも学び深まる人のきずな」、「環境」の視点からはみんなの目標として「いきいき、いつでも学びが集まりつくるまち」と定め、情報から学びを見つけて、学びをとおして協働し、二人の協働が集まってみんなの学びとなりみんなが学んでまちをよくしていく環境を創ることをめざしている。 【『近江八幡市生涯学習社会づくり構想』の課題】 理念と実践目標を実現するための市民サイド・行政サイド・市民と行政が協働すべきサイドの3つの側面からの課題をまちをよくするためのよろこびととらえた。学ぶことは市民の課題として「学ぶよろこび」、市民の学びを支えるのは行政の課題として「支えるよろこび」、市民と行政が協働するための課題を「つくるよろこび」と表現した。「学ぶよろこび」は、学びの発見、情報リテラシーの習得、現代の課題を学ぶ、学習成果の活用、学びの輪をひろげるという課題をあげた。「支えるよろこび」は、学習環境の整備、学習情報の提供、学習成果の活用支援、学習機会の提供とした。「つくるよろこび」は、情報と意見の交換、信頼関係の構築と役割分担の明確化、家庭教育の充実・支援とした。 【『近江八幡市生涯学習社会づくり構想』の実践項目】 『近江八幡市生涯学習社会づくり構想』の理念を具体化するための個別の政策目標を学習情報の充実、学習課題の提供、成果の活用の支援、学習環境の整備、協働の5つの項目に分類した。学習情報の充実は、広範なネットワーク化による幅広い情報の提供、学習の相談体制の整備、情報提供の充実、学習情報の共有を掲げた。学習課題の提供は、現代的課題の学習、学びの要求への対応、生涯学習の啓発、故郷を学ぶ、若者に学習の場を提供するを掲げた。成果の活用の支援は、まちづくりのリーダーをつくる、地域・家庭の教育力を高めることに学びを生かす、生涯にわたり学びを生かす、学びを生活課題へと高める、人の交流によるまちの活性化を掲げた。学習環境の整備は、全庁的な推進体制をつくる、生涯学習施設を整備・充実する、身近な学習の場を開拓する、地域での官学民の連携・融合を進める、ゆとりある豊かな暮らし、家庭教育・地域教育力の再生を掲げた。協働は、民間活力の活用、パートナーシップの確立、情報共有、学校教育の拡充を掲げた。 br> |
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参考文献 ・近江八幡市教育委員会生涯学習課編『近江八幡市生涯学習社会づくり構想』近江八幡市教育委員会、平成15(2003)年 |
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