登録/更新年月日:2006(平成18)年11月13日 |
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平成7(1995)年7月にスタートした岐阜県生涯学習提供システム(SMILE:Super Multilateral Information network for Life-long learning and Education SYSTEM)は,生涯学習情報及び書誌情報を画像情報(静止画)を含めて提供できるネットワークシステムである。 提供する生涯学習情報は,学習機会,施設,指導者,団体・グループ,視聴覚教材,資格,生涯学習作品展情報,電子掲示板の8情報で,現在,約30,000件のデータを保有している。同時に,県図書館の図書や逐次刊行物,AV資料など40数万冊の書誌情報も入力されている。 ホストコンピュータは岐阜県図書館に設置され,生涯学習センターや県図書館,県美術館,各地区の教育事務所などの県施設15か所,並びに市町村の公共施設に300以上の端末機が設置されている。ホストコンピュータと生涯学習センターの間は高速デジタル専用回線で結ばれ,通信時間に左右されることなく定額料金で回線を専有できる。また,県内のいずれの地域からアクセスしても,なるべく同一料金で使用できるようにするために,高山市(飛騨教育事務所)と恵那市(東濃教育事務所)にアクセスポイントを設置し,県図書館との間を高速デジタル専用回線で結んでいる。その他の県施設ともデジタル回線で結ばれている施設へは文字情報に加えて画像情報(静止画)も通信で送り,アナログ回線を使う施設へは画像情報をCD−ROMで提供している。 システムの情報の入力と提供は,常勤職員2名と嘱託職員1名,メーカー派遣職員各1名で,情報の収集・整理・入力,生涯学習相談,生涯学習情報紙の作成,生涯作品展示などの事業を行っている。また,市町村の情報提供・相談事業担当者を対象に生涯学習情報提供システム講座も開催している。情報は市町村等の関係機関・施設・団体から,広報紙,ちらし,ポスターなどの印刷物の形で収集したり,電子メールで提供を受けたりして,生涯学習センターで一括入力する方式をとっている。また,市販の新聞や雑誌などからも収集している。 システムのデータの一斉更新は,平成9(1997)年度に行い,学習機会については情報を入手次第随時更新している。また,他の情報についても,1年経過の時点で追加,更新している。 一般に情報提供事業は,官民・提供媒体・形態に関わりなく,利用者が増えれば増えるほど発生源から積極的に情報の提供がなされ,その結果として,充実した情報がさらに利用者をつなぎとめるという構造を持っている。その情報チャンネルを通して人々が集まってくるという実績がはっきりしている情報提供機関には,積極的に情報が寄せられるようになる。従って,豊富で,新鮮なそして正確な情報がいのちとなる。 「情報が集まる」状態になるためには,「情報を集める」努力と工夫,そして,接点となる人間関係の構築が先行し,時間をかけて「集まる」状態にしていくことが必要である。 今後,データ件数の増加にともなって,データ更新のための予算と人員の確保が課題となっている。 br> |
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参考文献 |
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