登録/更新年月日:2006(平成18)年10月30日 |
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【附録】 メディアやICT関連技術が多様化、高度化してきている現在、受講者のニーズや経験等にも著しい相違が現われている。そのため、新しい『教育メディア研修カリキュラムの標準』では、メニュー方式と呼ばれる、研修実施者が多様な選択肢から自由に研修内容を選ぶことのできる構成法を採用した。しかし、あまりにも多数の研修事項の自由な選択は、かえって選択することの難しさも予想される。そこで、『教育メディア研修カリキュラムの標準』では、研修実施者が研修コースを策定するための参考資料として、二通りのモデル・プランが紹介された。ひとつは、研修を行なうことが望ましい内容を対象者別に示した「研修モデル・コースのマトリックス」であり、ひとつは、研修対象者または研修目的を特定した「研修事例」である。 「研修モデル・コースのマトリックス」は、研修内容と受講対象者の二系列から成る行列表である。このマトリックスは、どのような対象者に、どのような研修内容が必要であり望ましいかを包括的に示すものである。ここでは、「標準」で示されている「研修事項」が研修内容となっている。 マトリックスでは、縦軸に研修内容を、横軸に対象者(学校教員、学校管理職者、図書館司書、専門学芸員、社会教育主事、社会教育施設の職員、市民・社会人など)を配置している。そして、縦軸と横軸が交差するセルに、それを実施する必要が高いと考えられる場合には「◎」を、実施することが望ましい、もしくは受講者の状況に応じて実施すべきであるという場合には「○」を記してある。 また、ここでは、37種類の「対象者別研修事例」と19種類の「目的別研修事例」、計56種類の「研修事例」を用意されている。「研修事例」は、研修実施者によるカリキュラム作成の手がかりとなることを目指した、いわば「研修コース作成例」または「お勧めコース」という位置付けの資料である。 「研修事例」は、「標準」の「研修項目」と「研修事項」の段階で示されているが、必要と考えられる場合には、一部「研修事項」の下にいくつかの「研修細目」が抜き出されて記載されている。各事例は、1日に可能な研修時間を6時間として、3日間(18時間)以内で完結するコースが設定されている。 br> |
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参考文献 ・文部省社会教育局『視聴覚教育研修カリキュラムの標準』文部省、1973年 ・文部省生涯学習局『視聴覚教育メディア研修カリキュラムの標準』、1992年 ・日本視聴覚教育協会『「視聴覚教育メディア研修カリキュラムの標準」の改正に向けた調査研究報告書』日本視聴覚教育協会、2003年 ・日本視聴覚教育協会『「視聴覚教育メディア研修カリキュラムの標準」の改正に関する調査研究報告書』日本視聴覚教育協会、2006年 |
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