登録/更新年月日:2006(平成18)年10月31日 |
|||||||||||||
|
|||||||||||||
|
|||||||||||||
3)少年期の遊び活動の特徴〜バーチャル・リアリティとスポーツ活動〜 幼児期から少年期にかけて「ごっこ遊びのバリエーション」及び「鬼ごっこのバリエーション」が著しい変化を見せるのに対し,9歳頃を境にして,急激に,「ゲーム機」や「コンピュータ・ゲーム」への関心が高まっていく。いうまでもなく,これらの遊びは「バーチャルリアリティ」での遊びである。 先の「遊び活動研究プロジェクト」が平成15(2003)年に茨城県鉾田町(現,鉾田市)の小・中学生を対象に実施した「子どもの遊び活動嗜好傾向と自己性格分析に関する調査」(データ分析責任者:高橋茜)によれば,小学校4年生〜中学3年生のうち,84%(男子87%、女子78%)が自宅に「ゲーム機」や「コンピュータ・ゲーム」を持っていると答えている。さらにそのうち、男子ではおよそ75%が、女子ではおよそ55%の者が実際に「ゲーム機」や「コンピュータ・ゲーム」で遊んでいると回答している。 とりわけ、男子では全年齢的にコンピュータ・ゲームを好むのに対し、女子では中学生になるとこの種のゲームから遠ざかる傾向にある。 また、室内でできる遊びの種類が増加してゆくのも、この年齢層の特徴である。 一方、身体的能力の急激な成長に伴い、さまざまなスポーツ活動への参加が顕著になってくる。この傾向については,身体的能力の成長だけでなく、学校教育における部活動やクラブ活動への参加との関連も大きいものと推測される。 a. 9歳〜12歳児が好む遊び活動 (1)男子 コンピュータ・ゲーム、カード遊び、トランプ、オセロ、ウノ、野球、サッカー、バスケットボール、キックベースボール、など (2)女子 お絵描き、カルタ、お話つくり、漢字しりとり、ドッジボール、バドミントン、バレーボール、など b. 12歳〜15歳児が好む遊び活動 (1)男子 コンピュータ・ゲーム、トランプ、オセロ、ウノ、じゃんけんゲーム、野球、テニス、サッカー、バスケットボール、ボウリング、など (2)女子 トランプ、ゲームセンター、カラオケ、人生ゲーム、絵描き、コンピュータ・ゲーム、バドミントン、テニス、バスケットボール、バレーボール、ドッジボール、など br> |
|||||||||||||
|
|||||||||||||
参考文献 ・高橋茜「バーチャルリアリティにおける子どもの遊びの実態について」常磐大学コミュニティ振興学部卒業論文、2003年12月。 ・Nakamura, Masayuki & Takahashi Akane,”The Relationship between Preference of Play and Personality,” 『コミュニティ振興研究第5号』2005年3月。 |
|||||||||||||
『生涯学習研究e事典』の使用にあたっては、必ず使用許諾条件をご参照ください。 |
|||||||||||||
Copyright(c)2005,日本生涯教育学会.Allrights reserved. |