登録/更新年月日:2006(平成18)年11月2日 |
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1)草の根eラーニングシステム 学校を離れてしまったフリーターや若年者に対しては、学び直しや職業能力向上の機会が必要となることからeラーニングを活用し、若年人材を対象とした職業意識の醸成及び職業能力の向上を図る学習を進めるための方策として打ち出されたのが、文部科学省・経済産業省などが連携して進める「草の根eラーニングシステム」である。 「草の根eラーニングシステム」は、英国において高い評価を受けている「ラーン・ダイレクト」の仕組みを参考としている。英国では、「ラーン・ダイレクト」の認知度は高く、英国政府による官民パートナーシップに基づく「技能向上学習政策」の一つとして進められている。 平成17(2005)年度から「草の根eラーニングシステムの整備」事業により、文部科学省のもとでは、5つのモデル地域(北海道、岩手、埼玉、富山、佐賀)のコンソーシアム(教育委員会、大学等の教育機関、ジョブカフェ、NPO等で構成される協議会)が、学生・フリーター等の若年人材を対象とした、地域の課題などに対応する「職業意識の向上」等の学習コンテンツを開発した。開発コンテンツは、独立行政法人メディア教育開発センターのポータルシステムで運用され、全国の学習者がeラーニングコースの中から自分が学びたいものを選んで学習することができるシステムとなっている。 2)しごと力向上教材ガイド 財団法人高度映像情報センター(AVCC)では、分散している教材情報、視聴覚教材、eラーニング教材、セミナーなどの講座情報、スキルチェックなどを「しごと力向上教材ガイド」に集積し、自分が求めるキャリアプランに近づくために必要なスキル・知識を学ぶにはどうしたらいいのかという情報を提供している。 3)キャリア情報ナビ 厚生労働省職業能力開発局は、個人の職業能力開発を支援するポータルサイトとして「キャリア情報ナビ」の運用を開始している。自分を知る、職業を知る、相談する、職業能力を高める、仕事を探すという項目から情報を探すことができ、eラーニングに関する情報も提供している。 いつでもどこでも手軽に職業能力の向上ができるeラーニングを活用した学習支援システムは、様々な課題を提示しながらも、今後より一層の活用が図られていくであろう。 br> |
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参考文献 ・財団法人高度映像情報センター(AVCC)「ネットワーク社会における生涯学習Vol.4」,2004 ・「草の根eラーニング」:http://kusanone.nime.ac.jp/ 平成18(2006)年10月31日参照 ・「仕事力向上教材ガイド」:http://www.kyouzai.info/ 平成18(2006)年10月31日参照 ・「キャリア情報ナビ」:http://hrd.mhlw.go.jp/ 平成18(2006)年10月31日参照 |
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