登録/更新年月日:2013(平成25)年12月23日 |
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課題のひとつは、支援する県立図書館職員に求められる資質である。一般的に公民館の図書室では、公立図書館の閉じた技術論は通用せず、地域活性化に根ざした現実的な提案が望まれる。またそれらは、時間をかけず、すぐに実効的な提案や助言がされなければならない。同時に図書館家具や設計に関する技術的な知識も不可欠となる。 2点目としては、一般的に自治体内で公民館や図書室への理解は不十分なことが多い。また、図書室担当者も兼務が多いため、利用低迷からどのように脱却していけばよいのかを考える以前に、多忙なため改革そのものをあきらめていることが多い。 3点目としては、公民館図書室において提供資料と公民館事業との連携を行うにあたり、具体的にどのような学習資料を収集し、どのように提供するかという点である。現在の多くの公民館図書室の資料は、小説等の読み物が主体となっており、公民館が目指す学習情報の提供には不向きな図書が多い。公民館図書室が公立図書館の補完的な役割を目指すのではなく、主体的な役割を担うためには、より課題支援的な資料や地域資料の収集が不可欠である。 4点目としては、これら公民館図書室の利用改善を他の機関が組織的に行ったケースも多くはなく、さらに事例的な研究自体も少なため、今後、事例の収集やその分析が必要なことである。 br> |
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参考文献 |
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