登録/更新年月日:2006(平成18)年1月27日 |
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【定義】 PTAとは、「子どもの健やかな育成」に最も関心のある親と教師が共に、子どもにとって何が必要かを学び、必要な活動を実践していくために、自ら組織した団体のこと。Parents and Teachers Associationの略称である。戦後の制度導入期には「父母と先生の会」などと訳されていたが、その後は「PTA」が定着している。 【意義・活動】 本来は、親と教師が社会人として任意に参加し、対等に組織する団体であり、子どものために学び・活動する社会教育団体の一つと考えられている。しかし、単なる社会教育団体ではない。学校の教師とそこに子どもを通わせる親が子どもの健やかな成長を願って組織する団体であり、学校や学校教育に直接関わらざるを得ない団体でもあり、その意味で学社融合(あるいは学社連携)団体というのが一番その性格を表すことになろう。 PTAは、子どもや学校、地域の状況に応じて、多様な活動内容を行うが、概ね次の4ないし5に分類できる。 (1)学校の活動についての支援・参加の活動 (2)地域での子どもの育成活動への支援・参加 (3)家庭での子どものよりよい育成についての互助・支援の活動 (4)講座・学級の運営やボランティア活動など社会教育・学習活動 (5)親睦、教養娯楽・スポーツなど会員間の楽しい活動 【組織】 学校に子どもを通わせているすべての親と学校に勤務するすべての教師が学校ごとに参加し、PTAを構成する。参加の形式は自由意思に基づく任意の加盟ではなく、一律自動的に半ば強制的に加盟する形になっている。 1)学級PTA・学年PTA 各学校のPTAを構成する基本単位が学級PTAである。そのクラスの保護者と担任教師からなり、学級での課題について協議する。学級PTAで選出される代表は、学年ごとに集まって学年PTAを形成し、学年単位での講演会・懇談会等を計画・実施する。 2)学校PTA(単位PTA) 学年PTAの代表者で、学校全体のPTAの役員を組織する。通常、副会長2名、書記2名、会計2名等を選出。別途、前会長の推薦をもとに会長が1名、役員間の了解を得て就任するというところが多い。会長以外の各学級・学年の代表は、専門委員会または専門部会などの特定の活動を行う委員会に所属する。概ね総務委員会、広報委員会、校外指導委員会、成人委員会、保健厚生委員会、記念行事委員会等が編制される。 3)市町村、都道府県の連合組織 学校ごとのPTA組織だけでは十分な議論・活動ができない場合がある。幅広く情報を把握し、しっかりした活動を展開するには、市町村や郡あるいは都道府県単位に連合組織が作られる必要があり、全国にそうした地域ごとの連合組織が編成されている。 4)日本PTA全国協議会 全国組織の連合体が日本PTA全国協議会である。都道府県と政令指定都市のPTA協議会を法人の社員(メンバー)とする社団法人を形成している。各学校PTAは、それらを通じて、間接的に全国協議会に参加するかたちになっている。このため、学校PTAのことを、連合組織をに支える組織という意味で、単位PTA(単P)などと呼んでいる。平成17年度現在、道府県協議会47、指定都市協議会14で合計51団体が加盟する。全国の単位PTA数は約3万4千、PTA会員数は約1千百万人を数えるところとなっている。 br> |
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参考文献 ・社団法人日本PTA全国協議会『PTAハンドブック』2003年 ・社団法人日本PTA全国協議会『PTAは学校にどう参加していくのか』2001年 ・社団法人日本PTA全国協議会『学校と家庭・地域の架け橋PTA−連携をどう進めるか−』2000年 ・社団法人日本PTA全国協議会『日本PTA創立50周年記念誌』1999年 |
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