登録/更新年月日:2006(平成18)年12月14日 |
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内閣府(平成13(2001)年以前は総理府)が行った「生涯学習に関する世論調査」(昭和63(1988)年、平成4(1992)年、平成11(1999)年、平成17(2005)年)の結果から、20歳以上の成人の学習ニーズをみてみよう。 【学習ニーズの比率】 平成に入ってからの学習ニーズの比率は60%台の半ばであるが、昭和63(1888)年には77.6%であったことを考えると、かつてのような勢いはみられない。男女別でみると、いつの時代も女性の学習ニーズの方が高く、さらに男性の学習ニーズが減少傾向にあるため、男女間の差が拡大している。 昭和63(1988)、平成4(1992)年頃までは40代までの学習ニーズの比率が高かったが、平成17(2005)年では40代、50代の比率が他の年代より高くなっている。高年層の学習ニーズは高まっているが、20代では低下する傾向がみられる。 <学習ニーズの比率の推移> (注)全体および男女別の比率は20歳以上 ・・・・昭63、平成4、平11年、平17年 全体::77.6%、65.9%、64.0%、64.0% 男性::76.2%、61.1%、59.3%、57.6% 女性::78.8%、69.8%、67.9%、69.2% 20代::83.3%、70.4%、65.9%、61.6% 30代::84.7%、74.3%、74.2%、69.7% 40代::83.2%、70.1%、72.9%、73.5% 50代::75.5%、68.8%、69.8%、71.7% 60代::50.9%、53.3%、60.3%、61.6% 70以上:21.1%、42.2%、37.4%、44.5% 【してみたい学習内容:学習希望者数に対する比率】 してみたい学習内容のトップは、平成17(2005)年の場合「健康・スポーツ」で、平成4(1992)年、11(1999)年、平成17(2005)年の比率の推移は53.7%→53.5%→54.8%で、ほとんど変化していない。なお、平成4(1992)年、11(1999)年の場合は、「趣味的なもの」がトップであった(58.2%→56.7%→50.7%)。平成17(2005)年の第3位以降は「パソコン、インターネットに関すること」27.3%、「家庭生活に役立つ技能」23.3%、「教養的なもの」21.3%、「職業上必要な知識・技能」19.0%などとなっている。「ボランティア活動やそのために必要な知識・技能」は平成11(1999)年に21.4%であったが、平成17(2005)年には16.3%に低下している。 【学習してみたい理由:学習希望者数に対する比率】 学習してみたい理由を平成17(2005)年調査の結果でみると、「趣味を豊かにする」53.8%、「他の人との親睦を深めたり、友人を得るため」39.5%、「健康・体力づくりのため」38.3%、「老後の人生を有意義にするため」35.6%、「教養を高めるため」34.4%、「自由時間を有効に活用するため」31.1%などとなっている。平成4(1992)年、平成11(1999)年調査の結果と比べても、それほど大きな変動はみられない。 【学習機会についての要望:有効サンプル全体に対する比率】 増えてほしい学習機会について、平成17(2005)年調査でみると、「自治体の講座や教室を充実する」が38.7%で最も高く、次いで「自然体験や生活体験などの体験活動の機会を充実する」20.6%、「パソコン、インターネットを活用した学習機会を充実する」20.4%となっている。 【公開講座:有効サンプル全体に対する比率】 大学、短大、専修学校、高等学校等の公開講座等の受講希望は、昭和63(1988)年39.0%、平成4(1992)年40.6%、平成11(1999)年38.4%、平成17(2005)年35.0%と、若干低下傾向がみられるものの大きな変化はみられない。 br> |
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参考文献 ・内閣府大臣官房政府広報室『生涯学習に関する世論調査』平成17年5月調査。 ・内閣総理大臣官房広報室『生涯学習に関する世論調査』平成11年12月調査。 ・同上、平成4年2月調査。 ・同上、昭和63年9月調査。 |
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