登録/更新年月日:2008(平成20)年8月19日 |
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今日の我が国を築き上げてきた先人たちは、明治の初頭に学校教育制度が確立される前から、寺子屋という学習の場として寺院の本堂などを利用し、世のため人のために役立つ人材の育成に努めてきた。その時、寺子屋で展開されていた教育内容の根幹をなすものは、「読み・書き・そろばん」であった。それは子どもたちが将来大人になった時、何を身につけておくべきかを考えて行き着いた結論だった。つまり、日本人として母国語を読み、その内容をよく理解し、自分の考えを文章にして表現できる。また、手早く確かな計算のできる算術の道具としてそろばんを修練したのである。今私たちが日常の生活の中で必需品ともなっているパソコンなどの近代機器は、そのような素養があればこそ活かせるものなのである。 近年、日本の若者の活字離れとともに、基礎学力の低下が世界の中でも深刻視されており、このままでは日本が衰退してしまうのではないかとの危惧を、多くの識者が指摘している。このような観点から、先人が現代に生きる私たちのために心血を注いできたその努力の足跡を思い起こしながら、これからの日本の将来を展望しつつ、読書の効用について考察してみたい。 人は誰もが社会に出て多くの人と交流し、意思の疎通を図ることが肝要である。それには、日頃から日本語の名文を読み、教養を豊かにするとともに、自らの意見を美しい言葉で簡潔明瞭に表現する力を備えておかなければならない。そこで、ここで私がこれまで実践してきた私なりの自己を高める読書術を紹介してみよう。 br> |
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参考文献 |
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