登録/更新年月日:2013(平成25)年12月3日 |
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(1)「きのくに共育コミュニティ」 和歌山県では、学校・家庭・地域が子どもを中心に据えて、課題や願いを共有し、協働して解決に取り組む「共育コミュニティ」づくりを、平成20(2008)年度より市町村の協力を得ながら県内全域で進めている。 「共育コミュニティ」とは、中学校区程度を活動エリアとして、学校・家庭・地域が力を結集し、子どもたちを豊かに育み、人と人とのつながりを再構築することをめざした「地域共育コミュニティ」づくりを全県的に進める取組である。学校を拠点として、「子どものために」「子どもを中心に」を合言葉に、学校・家庭・地域がそれぞれの思いや願いを寄せ合い、話し合う機会や場を大切にしながら、これまで取り組んできた活動を見直したり、新たにお互いが協働した活動を生み出そうとしている。各学校で選任している地域との連携を担当する地域連携担当教員と、学校支援活動をコーディネートする地域共育コーディネーター等がキーパーソンとなって、学校と地域を結びつけながら、持続的、自立的につながっていける仕組みづくりを進めている。 「共育」は、「子どもも大人も共に育ち、育て合う」という願いを込めてつくった言葉である。 「共育コミュニティ」に取り組むことにより、次のような成果が期待されている。学校にとって、様々な地域の方が参画することで、豊かな教育活動が展開できる。学校運営に地域住民の協力を得ることで、教員が子どもとふれあう時間が確保できる。地域の多くの大人の目(関心)が学校(子ども)に注がれ、結果として、学校(子ども)の安全確保につながる。地域にとって、子ども(学校)に関わる活動に参加するなど、地域住民の経験や知識・技能を生かした社会参加の機会 を提供することができる。結果として、生涯学習の振興、地域の教育力の向上に寄与するとともに、地域社会の活性化につながる。家庭にとって、学校での子どもの様子がよくわかるようになり、保護者の子育てに対する意識・関心が高まり、結果として家庭の教育力の向上につながる。 (2)「きのくに共育コミュニティの共育コーディネーターに関する調査」の目的等 「きのくに共育コミュニティ」形成に向けた取組の実績から、この事業のキーパーソンは地域共育コーディネーター(以下、共育コーディネーター)であり、効果的な実践の推進はその裁量によるところも大きいと思われる。地域によってはその共育コーディネーターを新しい人が担うようになるなど、今その役割の再確認が求められているとともに、これから取り組もうとする学校においても共育コーディネーターの在り方が問われている。 このため、これまで「きのくに共育コミュニティ」の形成に関わった共育コーディネーターの実態を把握し、今後の活動の参考となる資料を作成するため、本調査を実施した。 調査対象は、平成20(2008)年度から平成23(2011)年度において、共育コミュニティ事業を実施している共育コミュニティの現在又は過去においてコーディネーターとして活動経験のある方。 br> |
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参考文献 ・「開かれた学校づくり教職員ガイドブック〜地域とつながる元気な学校〜」和歌山県教育委員会、平成21(2009)年 ・「きのくに共育コミュニティの共育コーディネーターに関する調査」和歌山大学地域連携・生涯学習センター、平成24(2012)年 |
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