登録/更新年月日:2006(平成18)年1月27日 |
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【経緯】 ボーイスカウトは、健やかな子どもを育成する世界運動で、1907年イギリスのブラウンシー島で行われた小さなキャンプからスタートした。キャンプ主宰者のイギリスの退役将軍ロバート・ベーデン−パウエル卿は、インドや南アメリカでの体験をもとに様々な野外教育を通じて、少年たちが男らしさを身につけ、社会に役立つ人間に成長することを願い、20人の子どもたちと共に実験キャンプを行った。この体験をもとに翌年「スカウンティング・フォア・ボーイズ」という本を著し、少年たちの旺盛な冒険心や好奇心をキャンプ生活や自然観察、グループでのゲームなどの中で発揮させ、「遊び」を通して少年たちに自律心や、協調性、リーダーシップを身につけさせようとした。これがボーイスカウト運動の始まりである。 日本には明治41(1908)年に伝わった。当時全国に色々な青年団があったが全国的な統一結成への動きが起こり、大正11(1922)年に「少年団日本連盟」が創立され、ボーイスカウト国際事務局に加入し、世界の仲間入りをした。 【組織と構成】 各年齢層に応じ5つの部門により構成されている。 1)ボーバースカウト:小学校1年生の就学直前9月から 2)カブスカウト:小学校2年生の9月から 3)ボーイスカウト:小学校5年生の9月から 4)ベンチャースカウト:中学校3年生の9月から 5)ローバースカウト:18歳以上 平成7(1995)年以降、各部門に女子の参加が認められた。 平成15(2003)年度末の加盟登録状況は2,997コ団、12,333コ隊で、202,069名(スカウト126,929名、指導者75,140名)が活動している。指導者は20歳以上である。 【特徴】 1)青少年の自発活動である。 2)青少年が、誠実、勇気、自信および国際愛と人道主義を把握すること、健康を築くこと、人生に役立つ技能を体得すること、社会に奉仕できることの人格・健康・技能・奉仕を4本柱としている。 3)幼児期から青年期にわたる各年齢層に応じた部門があり、それぞれのプログラムが一貫している。 健全な心と身体を培うために小グループ活動(班制教育)に編成されている。6〜7人のグループで一人ひとりが運営のために役割を分担する。 また、進歩制度(バッジシステム)とターゲットバッジ・技能章課目:各人の興味や特技を生かして選択し、技能や修得する課目が用意されている。 野外活動:大自然を教場として、身をおき、身体を鍛え、技能を磨き、知識と強い意志を身につける。大自然の神秘に触れ、人の及ばぬ強大な力を感じるとき、創造主としての神を信じ、仏の加護に感謝する気持ちが生まれ、自然と信仰が芽生え育っている。 【ちかい・おきて】 他の青少年団体と異なるところは、そのプログラムにある。それは「ちかい・おきて」の実践である。 ●ちかい 私は、名誉にかけて、次の3条の実行をちかいます。 1.神(仏)と国とに誠を尽くしおきてを守ります。 2.いつも、他の人々をたすけます。 3.からだを強くし、心をすこやかに徳を養います。 ●おきて 1.スカウトは誠実である 2.スカウトは友情にあつい 3.スカウトは礼儀正しい 4.スカウトは親切である 5.スカウトは快活である 6.スカウトは質素である 7.スカウトは勇敢である 8.スカウトは感謝の心をもつ br> |
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参考文献 ・(財)ボーイスカウト日本連盟「ボーイスカウトパンフレット」2005年 ・(財)ボーイスカウト日本連盟URL:http://www.scout.or.jp/index.html |
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