登録/更新年月日:2006(平成18)年1月27日 |
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図書館とは、図書、視聴覚資料、電子資料等の図書館資料を収集し、整理し、保存して利用に供する施設である。利用の目的は、教養の向上、調査研究の展開、レクリエーション活動の実際のため等が考えられ、それらの利便に供することが図書館の設置目的になっている。 図書館の種類には、公共図書館、学校図書館、大学図書館、専門図書館、専門図書館のほか、我が国を代表する総合的図書館として国立国会図書館がある。それらは、設置者別、利用対象者別、利用目的別にそれぞれ特色をもって運営されている。そして、利用者のニーズに応えて自館の充実に努めているほか、ネット社会を背景に、同種図書館間はもとより、異種図書館とも連携し、資料・情報の総合データベースの構築等によって共有化が図られ、不足しがちな資料・情報は相互に補完体制が整備されている。 さて、図書館は、当初財産的価値を有していた書籍類を大切に保存し、後世に伝えるための保管場所を意味していた。書写による書籍類は貴重で、特定の限られた富裕層の人々にのみ利用されていた。1450年グーテンベルグによる活版印刷術の発明と印刷対象となる紙の普及によって書物は一般庶民にまで利用されていく。これは、図書類の保存・管理から、利用普及への端緒となるもので、その後利用者援助、レファレンスサービス等の導入によって利用者サービスが発展、定着していく。 一方、我が国でも、書籍類は保存管理が中心で、大正デモクラシーによる一定期間サービスの方途が講じられたかに見える対応も、やがて管理志向は続けられ、昭和25(1950)年の制定の図書館法の施行まで利用サービスは低迷状態が続く。その後、昭和38(1963)年の調査報告書「中小都市における公共図書館の運営」を受け、我が国の公共図書館はサービス提供機関として大きな飛躍をとげる。 このようにして、図書館のうち、公共図書館は、資料の整理、保管の機能重視から、図書資料の利用提供等を中心とするサービス機関として、その役割期待が大きく変貌し、利用者重視の体制整備が進められている。 そして、今日では、図書館がビジネス支援、学習支援、子育て支援等利用者の日常生活の中でも、特に関心の深い分野への支援サービスが取り組み始められてきている。 br> |
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参考文献 |
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