登録/更新年月日:2012(平成24)年3月15日 |
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約4週間にわたるモンスター攻略の実践活動への取り組みによって、子どもの生活リズムにどのような変化が生じているのかを明らかにするために、その前後で同じ項目について調査した。その項目は、テレビの視聴時間、テレビゲームの使用時間、就寝時刻、起床時刻、朝食摂取の頻度、朝食の品数の6項目である。今回の取り組みの前後での主な変化として次のような傾向が挙げられる。 ○テレビを見る時間の変化:子どもの約26%が取り組み後にはテレビを見る時間が減少した。 ○テレビゲームをする時間の変化:子どもの約16%が取り組み後にはテレビゲームをする時間が減少した。 ○就寝時刻の変化:10時以降に就寝していた子どもの約64%が早く就寝するようになった。 ○起床時刻の変化:7時以降に起床していた子どもの約45%が早く起床するようになった。 ○朝食摂取の頻度の変化:「食べない日もある」子どもの75%以上が「毎日食べる」ようになった。 ○朝食の品数の変化:品数が1・2品だった子どもの約57%が品数を多く食べるようになった。 上記のとおり、取り組み前後の生活の比較からは、起床時間、就寝時刻、朝食摂取状況ともに、生活リズムが向上する傾向が見られた。併せて、テレビの視聴時間やテレビゲームの使用時間についても減少する傾向も見られた。 また、取り組み後に子どもたちが冊子に記入した自由記述からも、子ども自身に主体性が生まれてきた旨の感想が多数見られている。例えば、「おもしろかった」「たのしかった」というものに加えて、「続けるうちに好き嫌いがなくなった」「たくさん食べることができるようになった」といった子ども自身が実践の継続による効果を感じ取れていたり、「早く寝たら早く起きられることがわかった」「早く起きたらたくさん食べることができた」といった生活リズムの循環を実感できているようである。 また、「お母さんがたくさんご飯をつくってくれた」といった、家族にも協力の姿勢が生まれていることなど多数の肯定的な感想が寄せられた。 この取り組みによって、子どもたちがゲームをする中で、生活リズムの必要性に気づき、生活リズム向上への実践意欲が高まったことがうかがえる。このように、子どもが興味を持つツールを使用することにより、自ら具体的な目標を持ち、主体的に取り組むことができたと推察される。 br> |
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参考文献 ・『生活習慣記録冊子「生活リズムモンスター攻略ブック」による取り組みの調査研究報告書』白山市教育委員会生涯学習課、2010 |
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