登録/更新年月日:2009(平成21)年8月27日 |
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ユネスコ(United Nations Educational, Scientific and Cultural Organization:国際連合教育科学文化機構)は、1946年に世界平和と人類の幸福を促進させることを目的として発足し、教育、自然科学・技術、社会・人文科学、文化、著作権、コミュニケーション・情報・情報学等の領域で多様な活動を行っている。 「ユネスコ公共図書館宣言(UNESCO Public Library Manifesto)」は、ユネスコが1949年に採択した宣言で、公共図書館の基本的使命とあり方、本質的役割や目的、運営の原則を表明している。その後、公共図書館活動の展開に合わせて、1972年と1994年に改訂されている。 1994年の宣言を受けて、国際図書館連盟(IFLA)とユネスコ(UNESCO)は、公共図書館を運営する指針となることを意図した文書「理想の公共図書館サービスのために:IFLA/UNESCOガイドライン」を2001年に作成し、公表した。 【各版の特徴】 1949年の宣言(49年版)では、公共図書館は民主主義を支える存在としてとらえられ、民主主義を支える普遍的な教育を人々が生涯にわたって学ぶことのできる機関であると強調されている。訴える対象は一般の人々である。 1972年の改訂版(72年版)は、国際図書年を記念して改訂されたものである。人々の教育要求に応えるほか、「気晴らしや楽しみのための図書も用意して、人々の心を活気づけること」、つまり趣味や楽しみ等の文化的要求に応えることも強調されるようになった。訴える対象は、教育者や地域社会の社会・文化事業に携わる指導者等である。 1994年の改訂版(94年版)では、公共図書館は地域の情報サービス拠点として位置づけられている。訴える対象は、国および地方自治体の政策決定者と全世界の図書館界である。 br> |
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参考文献 ・「ユネスコ公共図書館宣言 1994年」、日本図書館協会、 URL〈http://www.jla.or.jp/yunesuko.htm〉、(参照2009/08/26) ・今まどこ訳「ユネスコ公共図書館宣言〔1972年改訂〕」図書館雑誌、67(8)、1973.8 ・村上泰子、北克一「1994年ユネスコ公共図書館宣言改訂の動向」図書館界、47(5)、 1996.1 |
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