生涯学習研究e事典
 
登録/更新年月日:2008(平成20)年12月26日
 
 

青少年教育施設の事業の新たな展開 (せいしょうねんきょういくしせつのじぎょうのあらたなてんかい)

キーワード : 自然体験活動、長期宿泊体験活動、子ども農山漁村交流プロジェクト
山本裕一(やまもとゆういち)
2.体験活動の重要性と長期宿泊体験活動
 
 
 
 
   子どもたちの健全な成長にとって体験活動が重要な役割を果たすことは、これまで多方面で指摘されているが、新しい学習指導要領においても体験活動の充実、とりわけ長期宿泊体験活動の実施が盛り込まれた。たとえば小学校の特別活動の学校行事の項では、「自然の中での集団宿泊活動などの平素と異なる生活環境にあって、見聞を広め、自然や文化などに親しむとともに、人間関係などの集団生活の在り方や公衆道徳などについての望ましい体験を積むことができるような活動を行うこと」と記述された。
 学習指導要領そのものには明記されなかったが、学習指導要領解説では、「集団宿泊活動については、望ましい人間関係を築く態度の形成などの教育的な意義が一層深まるとともに、高い教育効果が期待されることなどから〈略〉一定期間(例えば1週間(5日間)程度)にわたって行うことが望まれる。」と1週間という言葉が明記された。
 これにより法的拘束力はないが、子どもが長期にわたって集団宿泊活動を行う方向性にあることは明らかであり、今後、条件が整えば実施はさらに進んでいくことであろう。活動場所の提供という点では青少年教育施設は大きな役割を果たすことになるが、その際、問題となるのは指導者をどれだけ確保できるかという点である。
 
 
 
  参考文献
 
 
 
 
 



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