生涯学習研究e事典
 
登録/更新年月日:2007(平成19)年2月1日
 
 

社会教育財政 (しゃかいきょういくざいせい)

キーワード : 財政、一般会計、地方教育費、社会教育費
山本裕一(やまもとゆういち)
1.意味
  
 
 
 
   財政とは、「統治団体の経済、すなわち国又は地方公共団体がその目的を達成するため財貨を収入し、支出し、および管理する連続的かつ秩序的な活動の総体をいう」と定義される。ここで財政の特色を見出せば、まず財政の主体は国または地方公共団体であって統治組織が行うものであること、また財政の活動には財貨を取得すること、財貨を支出すること、財貨を管理する機能があることがわかる。私経済が市場を通じて個人の自由な契約関係のもとで行われるのに対して、国や地方公共団体すなわち公経済は、法的な根拠により強制的に財源を調達して行われるところに特色を有する。
 ここで「社会教育財政」といったときには、財貨の取得ではなく財貨の支出機能において記述することがふさわしいし、社会教育の分野において財貨の取得や管理について記述するのは現実的ではないので、ここでは国及び地方公共団体における社会教育予算の歳出分(予算は歳入と歳出からなる。)について記述することとしたい。
 
 
 
  参考文献
・井上鼎『財政会計法規辞典』大成出版社、1971年
 
 
 
 
  



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