生涯学習研究e事典
 
登録/更新年月日:2007(平成19)年12月23日
 
 

近江八幡市生涯学習社会づくり構想 (おうみはちまんししょうがいがくしゅうしゃかいづくりこうそう)

A design made with Omihachiman-city lifelong learning society
キーワード : 生涯学習推進計画、基本構想、近江八幡市総合発展計画、終のすみか、大学との連携
安部耕作(あべこうさく)
1.『近江八幡市生涯学習社会づくり構想』の定義、背景、骨子
  
 
 
 
  【『近江八幡市生涯学習社会づくり構想』の定義】
 生涯学習推進計画とは、当該自治体の生涯学習振興理念を長期的展望に立って具現化するため、生涯学習推進の基本的方向を示し、その達成のために必要な必要な施策を示すものである。一般的には、「基本構想」、「基本計画」、「実施計画」の三段階で構成される。 『近江八幡市生涯学習社会づくり構想』は、この「基本構想」に該当するものである。
近江八幡市では、平成4(1992)年に今後10年間の生涯学習推進の基本的方向を示した『近江八幡市生涯学習社会づくり構想』を策定した。策定後、10年が経過したため今後5年間の生涯学習推進の基本的方向を示したのが平成15年に改訂した『近江八幡市生涯学習社会づくり構想』である。
【『近江八幡市生涯学習社会づくり構想』策定の背景】
 改訂した『近江八幡市生涯学習社会づくり構想』では、その改訂の背景を次のようにとらえている。社会の急激な変化や豊かな生き方を志向する傾向が高まっており、社会の変化に伴う課題の解決や自己実現のための学びが不可欠になっている。近江八幡市は水郷に代表される豊かな自然や豊富な文化財に恵まれている詩情あふれるまちである。生まれ育ったこの近江八幡市で、学ぶことで自己実現や社会貢献を実感して幸せな生涯をおくることは市民の願いである。この願いをかなえるため、学びの面から人が生涯を過ごしたいまち「終のすみか」を創っていく必要がある。このような理念を具現化するため『近江八幡市生涯学習社会づくり構想』を改訂する。 
【『近江八幡市生涯学習社会づくり構想』の骨子】
 『近江八幡市生涯学習社会づくり構想』は、次の4つの段階で構成されている。
1)理念
 『近江八幡市生涯学習社会づくり構想』の上位計画である『近江八幡市総合発展計画』の理念を前提に学びの面からこれを具体化するために近江八幡市の生涯学習推進の基本的方向を示したものである。
2)実践目標
 理念のめざす生涯学習社会を実現するため、『近江八幡市総合発展計画』のまちづくりの3つのキーワードの「情報」「協働」「環境」の視点から3つの実践目標を定めている。
3)課題
 理念と実践目標を実現していくため、具体的な政策目標を立てる必要がある。その前提として、課題を整理した上で的確に政策を掲げる必要がある。そのため、市民サイド・行政サイド・市民と行政が協働すべきサイドの3つの側面から課題を明確にして、政策策定の指標としている。
4)実践項目
 理念と実践目標を具現化するために課題を整理した上で、行政が推進すべきことを示した個別の政策目標である。
 
 
 
  参考文献
・伊藤俊夫編『生涯学習社会教育実践用語解説』財団法人全日本社会教育連合会、平成14(2002)年、93頁(真柄正幸、「生涯学習推進計画」)
・近江八幡市教育委員会生涯学習課編『近江八幡市生涯学習社会づくり構想』近江八幡市教育委員会、平成15(2003)年
 
 
 
 
  



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