生涯学習研究e事典
 
登録/更新年月日:2007(平成19)年3月28日
 
 

学習・秘められた宝 (がくしゅう・ひめられたたから)

Learning: the Treasure Within
キーワード : 21世紀教育国際委員会、ジャック・ドロール、UNESCO、学習の四本柱
岩崎久美子(いわさきくみこ)
1.21世紀教育国際委員会
  
 
 
 
   『学習:秘められた宝』は、「21世紀教育国際委員会」(The International Commission on Education on for the Twenty-first)報告書表題のLearning: the Treasure Withinの日本語訳である。1991年11月のUNESCO総会で21世紀の教育や学習の検討が課題として提出されたことを受けてUNESCOの支援のもと、ジャック・ドロール氏を委員長に1993年に21世紀教育国際委員会が発足した。委員は14名からなり、氏名、国籍、経歴は次のとおりである。
 ジャック・ドロール(Jacques Delors;フランス、財務大臣、ヨーロッパ共同体議長)、インアム・アル・ムフティ(In’am Al Mufti;ヨルダン、社会開発担当大臣)、天城勲(Isao Amagi;日本、文部大臣顧問、日本ユネスコ国内委員会会長)、ロベルト・カルネイロ(Roberto Carneiro; ポルトガル、教育大臣、国務大臣)、フェイ・チャン(Fay Chung;ジンバブエ;教育大臣)、ブロニスロー・ゲレメク(Bronislaw Geremek;フランス、国会議員、コレージュ・ド・フランス教授)、ウィリアム・ゴーハム(William Gorham;アーバン・インスティチュート会長)、アレキサンドラ・コーンハウザー(Aleksandra Kornhauser; スロベニア、リュブリャナ化学研究国際センター所長)、マイケル・マンレー(Michael Manley;ジャマイカ、首相)、マリセラ・パドロン・クエロ(Marisela Padrón Quero; ベネズエラ、家族問題担当大臣、国連人口基金(UNFPA)ラテンアメリカ・カリブ海地域部長)、マリーアンジェリーク・サバネ(Marie-Angélique Savané; セネガル、UNFPAアフリカ部長)、カラン・シン(Karan Singh;インド、教育大臣、厚生大臣)、ロドルフォ・スタベンハーゲン(Rodolfo Stavenhagen;メキシコ、コレヒオ・デ・メヒコ大学社会学研究所教授)、徐明源(Myong Won Suhr;大韓民国、教育大臣)、周南照(Zhou Nanzhao;中国、中華全国教育研究所副会長兼教授)。
 上記委員は、ヨーロッパ(フランス、ポルトガル、スロベニア)、アフリカ(ジンバブエ、セネガル)、北米(アメリカ)、中南米(ジャマイカ、ベネズエラ、メキシコ)、中東(ヨルダン)、アジア(インド、日本、大韓民国、中国)と多様な文化的背景を持った者から構成され、その中には9名の首相・大臣経験者がいた。
 この委員会による2年6ケ月にわたる9回の会合、8回の作業部会を経て、1996年4月に21世紀の教育・学習の方向を示唆するものとして、報告書『学習:秘められた宝』は取りまとめられた。
 
 
 
  参考文献
・天城勲監訳『学習:秘められた宝』ぎょうせい 1997年
 
 
 
 
  



『生涯学習研究e事典』の使用にあたっては、必ず使用許諾条件をご参照ください。
<トップページへ戻る
 
       
Copyright(c)2005,日本生涯教育学会.Allrights reserved.