生涯学習研究e事典
 
登録/更新年月日:2018(平成30)年2月21日
 
 

シニア世代と大学生がともに学ぶ大学授業 (しにあせだいとだいがくせいがともにまなぶだいがくじゅぎょう)

キーワード : シニア世代、大学授業、シルバーカレッジ、アクティブラーニング、融合スタイル
白石義孝(しらいしよしたか)
1.宇部フロンティア大学におけるシルバーカレッジ事業
  
 
 
 
  【事業実施の背景】
 本州の西端に位置する山口県の推計人口による高齢化率は平成28(2016)年10月1日時点で32.8%となり、全国平均を5ポイントも上回って全国第4位の高齢化県となった。
 一方、平成28(2016)年の文部科学省の調査によると、山口県の大学(短期大学を含む)進学率は42.7%となっており、この数値は全国平均の54.7%を大きく下回り、沖縄県に次いでワースト2位となっている。さらに、県内大学進学者の国公立大学志向、および県内高校生の約7割が進学時に県外へ転出するという現実と相俟って、本学のような県内の小規模私立大学にとって、高校を卒業したばかりの正規学生の獲得は非常に困難な状況にあるといってよい。
 以上のような背景により、正規の学士課程における社会人学生の獲得、なかでも団塊の世代を中心とするアクティブシニアの獲得が大学の存続にとって喫緊の課題となってきているのである。
【事業の概要】
 宇部市の委託により本学において実施したシルバーカレッジ事業は、平成18(2006)年から5年間継続し、1平成23(2011)年3月に終了した。
 シルバーカレッジは、60歳以上の宇部市民を対象として、地域社会におけるリーダー的な立場となれる人材の育成を目指すプログラムであった。
 
 
 
  参考文献
・白石義孝「学生教育と社会人教育の融合をめざす大学開放」上杉孝實・香川正弘・河村能夫編著『大学はコミュニティの知の拠点となれるか』ミネルヴァ書房、2016年
 
 
 
 
  



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