生涯学習研究e事典
 
登録/更新年月日:2008(平成20)年12月31日
 
 

生涯学習の視点で学社融合活動を展開 (しょうがいがくしゅうのしてんでがくしゃゆうごうかつどうをてんかい)

キーワード : 学社融合、学校支援、環境学習
米田博(よねだひろし)
2.学社融合活動の展開(平成17(2005)年より)
 
 
 
 
  (1)年間を通しての取り組みへ
 平成16(2004)年までの学校との活動を通して、年に1回での関わりでなく、年間を通して学校に「支援の要望」があるのなら、当会としては、当会の「身の丈で関われます」のでご相談くださいと、当会の姿勢を学校に伝えた。
 学校より「是非、協力をお願いしたい」との要請に、年間を通して取り組むことになった。
(2)活動づくり(検討会・企画会議・スタッフ会議)
 新年度がスタートすると学校と打合わせに入り、4年生担任、校長先生といっしょに、学校の取り組みたいことを含め、年間授業計画を聞く。クラスでは、(20年(2008)度・3クラス・91名)と、先生が調査研究したいことを出し合う。
 子どもたちの要望に沿って、「年間活動計画案」を作成。学校は学校としての活動の「目標」「ねらい」を、当会は当会としての協働活動目標を創る。(プログラムについては、徳島県環境アドバイザーより指導もいただく。)
 学校との検討会議は年間を通して随時行なっている。スタッフ会議も適時行っている。
(3)環境学習プログラム
 子どもたちが取り組む学習研究なので、活動の注意点として、「安全第一・・・基本を守ろう。活動者の目線でお互い学び合おう。専門性をもち、専門的になりすぎないこと」を目標に、活動内容は随時打合わせをし、一人ひとりが主役の活動を目指している。
 正法寺川を考える会の内部活動目標は「子どもたちとの、体験学習を通して私たちも学び成長、進歩していこう」がテーマである。
 学習プログラムは県が作成した「とくしま環境学習プログラム」などを参考に、現場に沿ったプログラムとしている。
(4)体験型・ふるさとの川環境観察学習会
 平成20(2008)年度のプログラム名は「体験型・ふるさとの川環境観察学習会」、ねらい・テーマとして「体験学習〜地域環境を知る〜環境保全活動への基礎」をあげた。
 1学期は正法寺川を知ることを目標に全長約4キロの川沿いを、第1回フィールドワーク・6月24日、2回・27日(見て・知って・考えてみよう・ふるさとの川)をテーマに散策。「川の水はどれくらい汚れているだろうか」「どんな魚がいるのかな」川をみて気づいたり興味を持ったことをまとめ、1年間の調査に活かす。
 2学期、第3回フィールドワーク、平成20(2008)年度は、「野鳥」、「魚」、「川調べ」、「水質」の4グループに分かれて調べた。水質調査では、川の上流から下流までの計5ヶ所で採取。水のにおいや色を観察するほか、水温や透明度PH(水素イオン濃度指数)やCOD(化学的酸素要求量)を測定、小学生にはやや難しい調査もあるが当会のスタッフが分かりやすく説明。下流に行くほど生活排水などが混じり、川の汚れが増していることを試薬の色の変化で確認した。「教室では体験できないことばかりで子どもたちの感動が伝わってくる」のが私たちにもわかる。観察学習では会員と子どもたちがお互い学びあうことを大切にしている。
 
 
 
  参考文献
 
 
 
 
 



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