生涯学習研究e事典
 
登録/更新年月日:2006(平成18)年11月2日
 
 

団体・グループ活動におけるリーダーシップ (だんたい・ぐるーぷかつどうにおけるりーだーしっぷ)

キーワード : リーダー、リーダーの任務、集団
松下倶子(まつしたともこ)
3.さまざまなリーダー
  
 
 
 
   集団活動のリーダーについては、ある期間、一定のリーダーが運営全体を先導する場合、活動の場面によってリーダーが交代する場合、役割の異なるリーダーがそれぞれの専門性を活かして活動する場合などがあるが、近年、多様な集団活動で最もふさわしいリーダーシップが求められるようになり、さまざまな「リーダー」がそれぞれの場で活動している。リーダーはいろいろな呼ばれ方をしている。
1)アドミニストレーター(管理運営に関わるリーダーシップを担当。事務局的存在)
2)アドヴァイザー(助言者、相談担当)
3)アニメーター(人々を励まし意気を昂揚させる役割)
4)コーディネーター(例えば、ボランティアと支援を必要とする人の間を結びつけ、助言をするなど調整する役割)
5)ディレクター(活動の計画、実施の全過程の中心的責任者)
6)ファシリテーター(研修課程を順々に先導する指導者)
7)インストラクター(課題の説明等によって人々の活動の方向付けをする役割)
8)メンター(助言者、精神的支援を必要とする人に対応)
9)モデレーター(司会、進行をしながら議論の流れを円滑に導く役割)
10)スペシャリスト(ある分野の専門的知識や技術を指導する役割)などである。
 集団の構成員が「参加意識」、「参画意識」を持って活動をしていくことが推奨されるようになってきたいま、「参加型研修」、「参加型活動」等の各段階で適切なリーダーに支援を求めることになる。
 
 
 
  参考文献
・福留強「グループ活動と青少年ー健全育成のための計画と運営」学文社、昭和61年
・伊藤俊夫編「生涯学習の支援」実務教育出版、2004年
 
 
 
 
  



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