登録/更新年月日:2006(平成18)年12月14日 |
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内閣府(平成13(2001)年以前は総理府)が行った「生涯学習に関する世論調査」(昭和63(1988)年、平成4(1992)年、平成11(1999)年、平成17(2005)年)から、20歳以上の成人の学習行動の傾向についてみてみよう。 なお、昭和54(1979)年の「生涯教育に関する世論調査」の結果も一部取り上げるが、これは15歳以上の比率である。 【学習率】 近年の学習率は40〜50%の間にあるが、昭和54(1979)年では31%であったのに対し、昭和63(1988)年が40.1%、平成17(2005)年は47.6%と増えている。男女別では、昭和54(1979)年では男性が37%、女性が28%と男性の学習率の方が高かったが、昭和63(1988)年以降は女性の学習率の方が高くなっている。 学習率が高い世代は、昭和54(1979)年、昭和63(1988)年、平成4(1992)年では若年層であったが、平成11(1999)年や17(2005)年になると徐々に年齢が高い世代に移る傾向がみられる。また、年齢が高い世代ほど学習率の伸びは著しい。 <学習率の推移> (注)全体および男女別の学習率は20歳以上 ・・・・昭63、平成4、平11年、平17年 全体::40.1%、47.6%、44.8%、47.6% 男性::35.2%、47.0%、44.1%、44.4% 女性::44.2%、48.0%、45.3%、50.2% 20代::44.4%、55.1%、46.2%、46.4% 30代::42.9%、51.4%、47.1%、48.9% 40代::41.7%、50.9%、50.4%、51.6% 50代::38.2%、44.8%、45.5%、48.1% 60代::36.6%、45.0%、45.1%、49.5% 70以上:27.7%、34.8%、32.7%、40.2% 【学習内容:有効サンプル全体に対する比率】 成人が行っている学習内容を平成17(2005)年調査でみると、「健康・スポーツ」21.8%、「趣味的なもの」18.8%、「パソコン・インターネットに関すること」11.6%などの比率が高い。17年前の昭和63(1988)年調査と比べると、「健康・スポーツ」(14.7%→21.8%)、「育児・教育」(2.5%→5.1%)、「社会問題」(2.6%→4.8%)などで増えているが、「趣味的なもの」(20.4%→18.8%)はわずかながら減少している。また、「ボランティア活動関係」については、平成4(1992)年に3.3%であったものが、平成17(2005)年には6.0%に増えている。 【学習方法:学習者数に対する比率】 成人の学習方法については、平成17(2005)年調査では、「同好者が自主的に行っている集まり、サークル活動」の比率が最も高くなっている。ただし、その比率は、昭和63(1988)年、平成11(1999)年、平成17(2005)年の順に低下している(46.6%→40.5%→33.7%)。第2位以降は、「自治体の講座や教室」32.3%、「自宅での学習活動」25.4%、「民間の講座や教室」24.9%、「パソコン、インターネット」16.3%などの順になっている。 なお、昭和54(1979)年調査では、「同好会・サークルに入っている」が49%、「先生や指導者について習っている」が33%、「自分だけでしている」が29%であった。 【学習成果の活用状況:学習者数に対する比率】 学習成果の活用状況を平成17(2005)年調査でみると、「人生がより豊かになっている」46.0%、「健康の維持・増進に役立っている」38.7%、「仕事や就職の上で活かしている」27.5%、「日常生活や地域での活動に活かしている」26.3%などが上位に上がっている。平成4(1992)年、平成11(1999)年の場合もほぼ同様である。 br> |
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参考文献 ・内閣府大臣官房政府広報室『生涯学習に関する世論調査』平成17年5月調査。 ・内閣総理大臣官房広報室『生涯学習に関する世論調査』平成11年12月調査。 ・同上、平成4年2月調査。 ・同上、昭和63年9月調査。 ・内閣総理大臣官房広報室『生涯教育に関する世論調査』昭和54年2月調査。 |
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