登録/更新年月日:2013(平成25)年1月1日 |
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【大阪市の生涯学習計画】 大阪市の生涯学習事業は、平成18(2006)年1月に策定された「生涯学習大阪計画〜自律と協働の生涯学習社会をめざして〜」に基づき、同市教育委員会生涯学習部が中心となって関係諸機関と連携しながら推進している。 「生涯学習大阪計画」は、市民一人一人が、行政はもとより、NPO、企業などと協働しながら、直面するさまざまな課題を自らの意思と責任において、主体的に市民自治の観点から解決するという考え方から、「パートナーシップに基づく協働の生涯学習社会づくりの推進」と「『自律と協働の社会』づくりに向けた生涯学習の視点」を基本理念としている。また、計画推進のための施策体系の柱として、「『市民力』を育む生涯学習づくり」「『まなび』を基本としたコミュニティづくり」「大阪の歴史・文化・自然環境を活かした『まなび』のネットワークづくり」の3点を示し、自律と協働の教育コミュニティづくり、市民主体の学習活動を支える事業の推進、生涯学習関連施設の機能の充実とネットワーク化に重点を置いた施策を示したものとなっている。 【大阪市の生涯学習計画の推進】 「生涯学習大阪計画」の推進のしくみとしては、@)生涯学習を支えるネットワークづくり、A)生涯学習関連施設の機能の充実があげられており、ほかに生涯学習を支える専門的職員の能力の向上、生涯学習施設の管理運営、「まなび」の成果の評価と活用等がある。 @)については、生涯学習支援システムの構築として、3層構造(小学校区−区域−広域)からなる学習圏によるネットワーク形成を求めている。「小学校区」については、市民に最も身近で関心が高い地域であることから「教育コミュニティづくり」の基本単位として位置づけ、小学校を拠点としてコミュニティ形成を図ることを期待している。「区域」については、市内24区を各区域として設定し、区内各種機関・施設間のネットワーク化を図るとともに、区域内の小学校区を集合体として捉えている。同市は平成12(2000)年に「区生涯学習推進計画」を策定し、区民組織である生涯学習推進区民会議と区役所内組織である区生涯学習推進本部を機能させた。「広域」については、全庁的な企画推進の実施という考え方に立って、総合生涯学習センターや市民学習センターをはじめ、博物館や図書館等の生涯学習施設を結ぶネットワークを構築し、市民主体の学習を推進する体制を作っている。「小学校区」や「区域」といった学習圏への支援も、「広域」の重要な役割である。 A)の生涯学習関連施設の機能については、同市の生涯学習施設の中核となる総合生涯学習センターをネットワークの拠点として充実化が図られている。同センターがJR大阪駅前(梅田)にあり、交通の便が良いために大勢の市民が集まるという利点を活かして、さまざまな事業が実施されている。また市内4カ所にある市民学習センターでは、教育コミュニティ支援、市民グループやNPO等とのネットワーク事業の推進などが行われている。 br> |
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参考文献 ・大阪市生涯学習推進会議『生涯学習大阪計画』(大阪市教育委員会、2006年1月) |
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