登録/更新年月日:2007(平成19)年1月26日 |
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今日の少子高齢化の急速な進行、右肩上がりの経済の終焉や国・地方を取り巻く厳しい財政事情、地方分権や市町村の合併の推進など地域社会をとりまく環境が変化している。今後は、地域住民ニーズを踏まえつつ、それぞれの特性を活かしながら、自主的・主体的に地域活性化を図り、個性豊かで活力に満ちた地域社会を実現していくことが求められている。そのためには、地域活性化の担い手である地域住民が学習と実践を通して自ら資質向上を図りながら地域支援(地域づくり)に取組む必要があり、生涯学習の果たす役割は大きい。 地域づくりは人づくりといわれるように地域の活性化にとって人材の育成は重要である。地域づくり支援アドバイザー会議の提言では、「地域づくりの取組みは、地域が抱えている課題や目指すべき地域社会像を明らかにしながら、地域の特性や地域資源を十分に把握した上で、計画的かつ継続的に行うことが重要である。」とし、知識や技術を学びながら実践し、実践を通して新たな課題を発見してさらに学習して実践に生かすといった学習と実践が継続的に行われるものであることを指摘している。そして、学習と実践を通じて展開される地域づくりは、生涯学習と切り離して考えられるものではないとして両者が密接に関係していることを強調している。今日の生活意識や価値観の多様化等を背景とした地域連帯感の希薄化は地域づくりにとって大きな障害となっており、現実の地域づくりの実態を見ると個人の資質に依存したリーダーが存在することによって成り立っているという状況にある。このため、リーダーを育成するための教育内容や方法等の人材育成システムを確立する必要がある。ただ、地域づくりと一口に言ってもその内容は地域が抱える課題によって多様であり、包括的な人材育成システムとともに当該地域が求める人材の育成に視点を当てた制度設計も考慮する必要がある。 br> |
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参考文献 ・「地域を活性化し、地域づくりを推進するために−人づくりを中心として−(提言)」 文部科学省地域づくり支援アドバイザー会議(平成16年8月) http://www.mext.go.jp/b_menu/houdou/16/08/04081301.htm |
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