生涯学習研究e事典
 
登録/更新年月日:2006(平成18)年1月27日
 
 

千葉県生涯学習情報提供システム『ちばりすネット』 (ちばけんしょうがいがくしゅうじょうほうていきょうしすてむ『ちばりすねっと』)

Chiba lifelong learning information system "Chiba L..I.S. net"
キーワード : さわやかちば県民プラザ、生涯学習情報、千葉県生涯学習情報提供システム、ちばりすネット、インターネット
金田一幸(かねだかづゆき)
3.今後の『ちばりすネット』
  
 
 
 
   平成16(2004)年度の『ちばりすネット』のアクセス数は284,268件(月平均23,689件)であり、平成17(2005)年度もほぼ同様に推移している。これは、他自治体等の同様のサイトに比して高水準であるが頭打ちの傾向もあり、まだまだ見直していく必要がある。
 特に「オンライン講座」に関しては、定期的に2ヶ月に1講座が追加されていた平成14(2002)年11月から平成15(2003)年8月の期間はアクセス数が1ヶ月平均3,743件であるのに対し、諸般の事情により講座の追加が定期的でなくなった平成15年9月以降は1ヶ月平均2,029件と大幅に減少している。これは、どのようなサイトであってもそうであろうが、情報更新の頻度がアクセスの増加に有効であるという側面とともに、テレビ同様、インターネットのサイトにもある種の習慣性のようなものが存在すると考えるならば、講座の追加が途切れがちであったことによる習慣の消失も関連したのではないかと考えられる。
 さらに、学習者の成熟によるコンテンツへの要求の変化も見逃すことが出来ない。インターネットの普及に伴って、オンデマンドな学習活動を可能とするこの「オンライン講座」には、まだまだ多くの可能性が残されており、自治体の運営するものとして誰にでも利用していただける条件を確保しながらコンテンツの充実に取り組みたい。予算負担の軽減という意味合いだけではなく、現在の学習者に「オンライン講座」のコンテンツ作成に取り組んでもらうという将来像もある。それによって、より学習者の要求に応えたコンテンツを作成が可能になるし、学習者に対して、次のステップとして成果の発表や指導者といった新たな学習の場を提供できる可能性もある。
 現在は、平成18(2006)年度のシステム更改(予定)を控え、よりよい方法を模索している最中である。今後は情報収集方法の効率化とそれによる情報量の拡大(登録ユーザーによる情報入力の効率化、情報項目の細分化、市町村保有の情報とのリンク等)。多様な切り口での情報提供(日付別、開催場所別、対象年齢別、対象性別別、講師別、講座形式別、更新状況別、市町村保有の情報との融合提供等)等、従来の情報収集・提供を深めながら、「オンライン講座」によってスタートしたインターネットによるオンデマンド学習環境の整備の継続、ユーザー登録制(施設予約・講座参加申し込みとの連携、ユーザーによるサークル・講師新規登録・応募、ユーザーによる情報評価等)などの新機軸を盛り込むことも検討している。
 社会情勢の変化、また生涯学習の深化に伴ってつねに変りゆく学習ニーズに対して、千葉県生涯学習情報提供システム『ちばりすネット』も柔軟に進化しなければならないと考える。
 
 
 
  参考文献
 
 
 
 
  



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