登録/更新年月日:2006(平成18)年9月23日 |
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1)事業の成果と特色 平成17(2005)年10月の発足以来翌5月まで、毎月2万件を超えるページアクセスがあり、6、7月は3万件、8月には一部コンテンツを入れ替え、メール相談を始めたところ、5万件に達した。月4、5回送信するメルマガの登録者は400名を超えており、増え続けている。数的には成果が出ているといってよいが、内容的には次のような特色がある。 ア.子育てに必要な情報が学習情報、交流情報、相談情報と総合的にバランス良く提供されている。 イ.子育てWEB講座と子育て相談コーナー以外は、参加型のコンテンツであり、子育ての実践的知恵を広げていく手法となっている。 ウ.IT技術の進化に伴い、サイト訪問者の書き込みコーナーを極力増やすなど、各コンテンツに双方向性を取り入れ、情報交換や相互交流の場となるように工夫している。 エ.サイトのほとんどのコーナーが携帯でも見れるようになっており、メール相談は今のところ携帯からが多い。 オ.メール相談は、相談者の顔や声がわからないだけに慎重さが求められるが、要望が多く、2年次から取り組んだが、電話相談と連携して対応できる良さと安心感がある。 2)特色を可能にした要因 ア.当社会教育総合センターは少年自然の家との複合施設であり、子育てアドバイザーセミナーの実施や家庭教育に関する継続調査など、家庭教育関連の情報の集積があること。 イ.特に、メール相談は、先輩ママ相談員で実施しているが、「親おや電話」相談員からのアドバイスや電話相談への紹介など、メール相談ができる背景に「親おや電話」の長い実績があること。 ウ.アクセスされないウェブサイトは役に立たないことから、親たちの意識や行動を踏まえたコンテンツが求められるが、この面でも当センターでここ数年実施してきた「子育てネットワークINふくおか」の子育てグループを中心に、親たちの意向を踏まえたサイトづくりができたこと。 エ.特に子育てグループリーダーのうち、数人を当センターの非常勤職員として任用し、彼女たちと行政担当者の協議や実務の中でサイトが作られたことが親の意向の反映に有効だったこと。 3)今後の展望 本事業は文部科学省の研究委託事業であることから、事業終了時には成果と課題を分析し提出することが求められているが、同時に急速に県民の間に根付きつつあることから、本事業を県の事業として継続させる必要がある。その際留意すべき事項としては、必要経費の確保とともに、以下の点に努力して参りたい。 ア.ITの進歩は日進月歩なので、親たちの学習・交流機能を高める双方向のソフトは適宜検討し改善を進めること。 イ.当センターの他の事業や宿泊機能を活用しながら、親たちが実際に交流する場の拡充を進め、センターに集う親たちの意見を取り入れながら改善を進めること。 ウ.核となる職員(行政職員及び非常勤職員)の確保と専門的研修に努めること。 br> |
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参考文献 |
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