生涯学習研究e事典
 
登録/更新年月日:2013(平成25)年11月22日
 
 

埼玉県子ども大学 (さいたまけんこどもだいがく)

キーワード : 家庭・地域の教育力の低下、まなびピア、NPO、体験活動、大学との連携
内河大和(うちかわとしかず)
2.地域に広がる子ども大学
  
 
 
 
  【運営体制】
 子ども大学の実施にあたっては、大学、地域の団体(NPO法人や青年会議所等)、市町村、県で実行委員会を組織し、実施への企画・運営の準備を行い、団体それぞれの良さを活かして活動している。
 様々な団体が立場を超えて、地域ぐるみで子供を育てるしくみをつくる取組は全国的にも珍しい。
 平成22(2010)年度は、試行的にマンパワー(予算ゼロ)で6か所開校。平成23(2011)年度は、NPOや市町村教育委員会独自の取組を含め、16校が開校。平成24(2012)年度は、22校が開校。平成25(2013)年度8月末現在では、26校が開校している。
 また、埼玉県だけでなく、香川県(平成23(2011)年度〜)、愛知県日進市(平成23(2011)年度〜)、岡山県(平成25(2013)年度〜)でも開校され、子ども大学の取組が全国に広がってきている。
【参加者・関係者の反応】
 参加した子供たちの感想は、「学校で学べないことが学べて楽しかった」、「知らない子ばかりで緊張したけれど、いろいろな子と仲良くなれてよかった」と満足度が高い。
 保護者からは、「家庭や学校で体験できない内容で、子供の世界が広がった」、「学習することのすばらしさを気づく機会をいただき感謝している」、「子供とともに大人も学習する機会ができた」など、子供の成長を喜んでいる面と自分自身の生涯学習に目覚めた感想などがあった。
 実行委員会からは、「今まで関わることのなかった団体と知り合うことができた」「大学生相手の授業と違い、小学生相手にわかりやすく話すために、勉強になった」などの意見をいただいた。
 子ども大学の参加者を始め、関係者それぞれが満足する取組である。
 
 
 
  参考文献
・埼玉県教育局市町村支援部生涯学習文化財課「子ども大学フォトグラフ2011-2012」、2012年
 
 
 
 
  



『生涯学習研究e事典』の使用にあたっては、必ず使用許諾条件をご参照ください。
<トップページへ戻る
 
       
Copyright(c)2005,日本生涯教育学会.Allrights reserved.