生涯学習研究e事典
 
登録/更新年月日:2012(平成24)年5月17日
 
 

生涯学習インストラクター (しょうがいがくしゅういんすとらくたー)

キーワード : 社会通信教育、学習成果の評価、学習成果の認証
井出久(いでひさし)
1.生涯学習インストラクター制度の概要
  
 
 
 
  【概要】
 「社会教育法」、「社会通信教育規程」、「社会通信教育基準」による文部科学省認定社会通信教育講座の修了生の学習成果を積極的に評価認定し、全国各地の地域における多様な生涯学習活動を推進・指導をする人材の養成を図るために、生涯学習インストラクター制度を創設(平成4(1992)年3月)した。なお、必要な研修や履修後、生涯学習インストラクター資格を財団法人社会通信教育協会から付与することにした。
 生涯学習インストラクター資格には、「生涯学習2級インストラクター」と「生涯学習1級インストラクター」の2種類がある。主に、生涯学習2級インストラクターは、生涯学習活動において指導補助的な活動、あるいは、支援活動ボランティア的な活動をし、生涯学習1級インストラクターは、生涯学習活動において、指導者的な活動、あるいは、企画立案・コーディネーター的な活動を行うものと位置づけている。
 生涯学習インストラクターは、行政機関、施設等の依頼、委嘱等を受けて、また自主的に次のようなところで生涯学習推進のための諸活動を行う。
1) 公民館、図書館や生涯学習センター等で行われる学習会、講演会、講習会、学級活動、セミナー、シンポジウム、フォーラム、公民館祭り、展示会等に参画しての諸活動。
2) 博物館、美術館、動物園、植物園、水族館等で行われるボランティア活動。
3) 社会教育施設、青少年教育施設や女性教育会館等での施設ボランティア活動。
4) 企業・団体等で行われる講演会、講習会、セミナー、出前講座等の企画・運営や講師等。
5) 小中学校、地域で行われる教育支援(放課後子ども教室、学校支援地域本部、家庭教育支援、運動会、発表会、野外活動等)等の諸活動。
 生涯学習2級インストラクター資格は、文部科学省認定社会通信教育講座あるいは当協会認定講座を履修し、所定の手続きにより申請し、一次審査および二次審査を経て取得することができる。また、生涯学習1級インストラクター資格は、生涯学習2級インストラクター資格を取得後、当協会指定通信講座を履修し、所定の手続きにより申請し、一次審査および二次審査を経て取得することができる。
 審査結果の合格者に対しては、生涯学習インストラクターの資格認定証書の交付と認定証を付与し、当協会人材バンクに登録する。なお、生涯学習インストラクターの名称は、履修した分野に応じて次のように表示している。(例)生涯学習関係の分野であれば、「財団法人社会通信教育協会認定 生涯学習1級インストラクター(生涯学習)」となる。
 なお、当協会人材バンクに登録された生涯学習インストラクター名簿は、当該の市区町村教育委員会および社会教育施設等に配布するとともに、本人の了解の下、必要に応じて公開している。
 
 
 
  参考文献
・生涯学習審議会答申「学習の成果を幅広く生かす―生涯学習の成果を生かすための方策について―」平成11年6月
・「生涯学習インストラクター機関紙35号」財団法人社会通信教育協会、2012年
 
 
 
 
  



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