生涯学習研究e事典
 
登録/更新年月日:2006(平成18)年9月2日
 
 

山形県の生涯学習推進 (やまがたけんのしょうがいがくしゅうすいしん)

キーワード : 山形県生涯教育懇話会、山形県生涯教育基本構想、山形県生涯学習振興計画、生涯学習推進、山形
岡崎和貴(おかざきかずたか)
1.山形県の生涯学習推進のあゆみ
   
 
 
 
   山形県の生涯学習は、昭和56(1981)年7月、山形県生涯教育懇話会から「山形県における生涯教育の進め方について」が提言され、本県における生涯教育の基本的な考え方などとともに、今後行政として取り組むべき施策等が提示された。同年8月には知事を会長とした「山形県生涯学習推進連絡会議」が設置され、県として効果的かつ体系的に生涯学習を推進するための体制が整備された。
 昭和57(1982)年2月には、社会・経済・教育・文化関係団体、市町村、各種行政団体等を構成員とする総合的な生涯学習推進組織である「山形県生涯学習総合推進協議会」が設置され、生涯学習に関する様々な情報交換や啓発普及活動等の事業を行うこととしており、官民一体となって生涯学習の振興に取り組むための体制が整備された。同年12月には、山形県生涯教育振興委員会から「山形県生涯教育基本構想」が答申され、
 ・県民の学習意欲の一層の喚起
 ・家庭教育機能の充実
 ・個別行政領域における生涯教育的観点の重視
 ・生涯教育センターの建設と中枢的機能の整備
の4点が提起された。このうち、生涯教育センターの建設については、昭和58(1983)年12月に学識経験者等からなる「山形県生涯教育センター基本構想策定委員会」を設置し、様々な観点から検討を行い、平成2(1990)年7月に本県の生涯学習推進のための中核施設として、県立図書館と生涯学習センターの複合施設である「遊学館」を開館した。
 平成3(1991)年2月には、「山形県の生涯学習行政の在り方」を策定し、生涯学習行政を進めるうえでの知事部局、教育委員会及び県生涯学習センターの三者間の緊密な連携の下での基本的な役割分担を整理した。翌平成4(1992)年3月には「いつでも、どこでも、だれでも学べる社会」の構築を基本理念に「山形県生涯学習振興計画」を策定し、市町村、民間団体等と連携協力し、生涯学習フェスティバルの開催などを通じて生涯学習の振興を図ってきたところである。
 さらに、平成7(1995)年2月に策定された「新山形総合発展計画」の理念に基づき、県民の主体的な学習活動を促進していくための学習環境を総合的に整備していくため、平成8(1996)年に「生涯学習懇話会」を設置、平成9(1997)年2月に「生涯学習推進連絡会議幹事会」等を開催し、新山形県生涯学習振興計画(5カ年計画)を策定した。
 平成13(2001)年には第13回全国生涯学習フェスティバル「まなびピア山形2001」を「すてきだね まなびのきずな 夢ネット」をテーマに開催した。
 その後、平成14(2002)年5月に生涯学習振興計画策定委員会を設置し、同年12月、生涯学習に関わる社会状況の変化や県民の多様な学習ニーズに対応した「第3次山形県生涯学習振興計画」が策定されている。本計画では「県民主体の学習の推進」「乳幼児教育、学校教育の重視」「参加力・交流力・創造力の向上のために」を三本柱とした生涯学習の新たな展開を目指して、基本的な考え方を示すとともに、振興策をとりまとめている。
 
 
 
  参考文献
 
 
 
 
   



『生涯学習研究e事典』の使用にあたっては、必ず使用許諾条件をご参照ください。
<トップページへ戻る
 
       
Copyright(c)2005,日本生涯教育学会.Allrights reserved.