登録/更新年月日:2006(平成18)年1月27日 |
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【定義】 子どもたちの体験活動機会の整備・充実に資するとともに、子どもたちの体験活動等の重要性について普及・啓発を図ることを目的に、独立行政法人国立オリンピック記念青少年総合センターがエル・ネットを通じて土曜日に配信する番組とそのシステム。 【説明】 完全学校週五日制が平成14年度から実施されることに伴い、平成11年度から13年度までの3年間で緊急かつ計画的に施策を推進する「全国子どもプラン(緊急三ヶ年戦略)」が当時の文部省により策定された。地域が実施する子どもの心を揺さぶるような体験活動、地域づくりや地域の人々との交流を図る取り組みを支援するとして、具体的に子どもセンター、子ども放送局、省庁連携による体験活動、24時間電話相談、家庭教育手帳・ノートが示された。 「子ども放送局」は、平成11年7月1日のエル・ネットの運用開始に先行した形で設備整備やプレ事業が行われ、平成11年7月31日(土曜日)に開局記念番組を放送し、8月の夏休み特別番組を経て、9月11日より本放送を開始した。開始時は、学校が休業となる第2・4土曜日に放送を行い、平成14年4月からは、完全学校週5日制の実施に伴い、毎月の土曜日(ただし、第5土曜日、8月、年末年始を除く)に放送している。平成17年度から放送時間は午前11時から、再放送は土曜日の13時30分と水曜日の15時30に行っている。 エル・ネットの受信装置は、全国の図書館、公民館、博物館等の社会教育施設に設置され、平成17年3月31日現在で2,049ヶ所となっているが、「子ども放送局」が視聴できるかどうかは、それぞれの施設の状況による。 番組の制作・企画は、国立オリンピック記念青少年総合センターに事務局をおく「子ども放送局運営協議会」に委嘱され、平成14年度からは、同センターが実施する事業となっている。「全国子どもプラン(緊急三ヶ年戦略)」の実績を踏まえ、平成14年度からは、「新子どもプラン」の中で、地域の体験活動等の体制整備・情報提供を行う施策の一つとして「子ども放送局」が位置づけられている。 平成11年当時の番組企画は、「ヒーロー、ヒロインが直接語りかけ『心の教育』に資する」、「国内外の、一流の科学者が科学を通して夢と希望を伝える」、「特に優れた技術を有する職人等、社会を支える人々がものを造る喜びを教える」、「自然体験、ボランティア活動等に関する情報提供を行う」「科学や自然の不思議、経済・社会の動き等に関する疑問について、双方向通信を用いて答える」等のプログラムを放送することになっている。 実際の番組の中では、スポーツ選手等のヒーロー・ヒロインや第一線の科学者等が発信会場から直接語りかけたり、番組中にTV電話で受信会場とお互いに話す様子を放送したり、ファックスや電子メールで質問したり、科学教室など受信先でも番組を見ながら同時に参加する番組など、双方向性を重視した番組作りが進められた。 また、運営や番組の企画に子どもたちの意見を反映させるため「子ども編集委員会」が作られ、子ども達がプログラムの司会進行・インタビュー等を行う番組作りが行われていた。平成16年度より、国立オリンピック記念青少年総合センター主催事業「子ども放送局ディレクターズ・キャンプ」の参加者が企画・取材・編集した番組も放送している。 br> |
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参考文献 ・文部科学省 http://www.mext.go.jp/a_menu/shougai/week/h16jisshi/001_3.htm 平成17年10月25日参照 ・国立オリンピック記念青少年総合センター http://www.nyc.go.jp/ 平成17年10月25日参照 |
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