登録/更新年月日:2016(平成28)年12月16日 |
|||||||||||||
|
|||||||||||||
|
|||||||||||||
生涯スポーツ・レクリエーション体験の効果 1)概要 平成23(2011)年、スポーツ基本法が施行された。これは、昭和36(1961)年に制定されたスポーツ振興法(昭和36(1961)年法律第141号)を50年ぶりに全面改訂したもので、スポーツに関し基本理念を定め、並びに国及び地方公共団体の責務並びにスポーツ団体の努力等を明らかにするとともにスポーツに関する施策の基本となる事項を定めたものである。その前文では「スポーツを通して幸福で豊かな生活を営むことは、全ての人々の権利」とうたわれた。また、第2条基本理念では、「障がい者のスポーツ推進」に関する内容も盛り込まれ、第24条では、「スポーツ・レクリエーション」の普及奨励が明記された。ここで言う「スポーツ・レクリエーション」とは、障がいのある人もない人もスポーツを手段として行うレクリエーション活動で、自主的・自発的にみんなで楽しく身体活動を通じて心身共に健康な体づくりを目指すことである。 2)事例 この理念に則した取組みとして「ニュースポーツ」体験がある。「ニュースポーツ」は、勝敗よりも「楽しむ」ことを基本理念に、「いつでも、どこでも、誰でも」同じ条件の下で、安全にプレーできるのがニュースポーツである。このニュースポーツ体験を通して、心身のリフレッシュはもちろん、自分を表現する喜びや仲間づくりなど、健やかな毎日を送るための「楽しみ」を見つけることができるなどの効果をあげることができる。平成12(2000)年発行の「ニュースポーツ用語辞典」には983種目のニュースポーツが掲載されている。 3)動向 日本レクリエーション協会は、平成26(2014)年より運動に親しんでいない人たちを含め、誰もがスポーツ・レクリエーションを継続的に楽しめる場を創る新しい指導者として、「スポーツ・レクリエーション指導者」の養成を行っている。 平成27(2015)年10月スポーツ庁の発足、そして平成32(2020)年東京オリンピック、パラリンピックを目前に、生涯スポーツ・レクリエーションにおける環境の充実は急務になっている。 br> |
|||||||||||||
|
|||||||||||||
参考文献 ・野々宮徹(2000)『ニュースポーツ用語辞典』遊戯社 ・水谷和孝(2012)「ニュースポーツが面白い!」『くらしと中日』 2012年5月 ・水谷和孝(2016)「生涯スポーツ・レクリエーション体験が唾液アミラーゼ活性に与える効果」日本生涯教育学会論集第37号、2016年 |
|||||||||||||
『生涯学習研究e事典』の使用にあたっては、必ず使用許諾条件をご参照ください。 |
|||||||||||||
Copyright(c)2005,日本生涯教育学会.Allrights reserved. |