登録/更新年月日:2006(平成18)年1月27日 |
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【定義】 eスクールは、文部科学省とITを活用した教育を推進する企業や団体からなる「eスクール協議会」が中心となって、学校の教師や教育委員会の職員、子どもたちの保護者に、IT機器やIT教材、それらを活用した成果の展示、また、それらを活用した模擬授業を行う催しである。 eスクールの目的は、平成17(2005)年度に向けて整備が進められた「教育の情報化」の実際を、子どもたちがコンピュータやインターネットに慣れ親しみながら学ぶ様子や、学習の成果を広く国民に紹介することを通じ、学校教育の情報化を一層推進することとされた。 【説明・動向】 eスクールは、全国生涯学習フェスティバルと同時開催で実施しており、平成14(2002)年の第14回(石川県)から、生涯学習見本市会場において、「オープン教室」、「ブース展示」の2つの柱で実施している。主体となる「eスクール協議会」の事務局は財団法人日本視聴覚教育協会が担当し、展示や模擬授業の企画・制作を進めている。 平成14(2002)年の石川県では、「学校間交流プロジェクト」、「デジタル授業プロジェクト」、「国際交流プロジェクト」、「学校と家庭地域の連携プロジェクト」の4つのプロジェクトが、学識経験者が指導する教師の研究グループによって展開された。 平成15(2003)年の沖縄県では、NHK、NTTグループの協力により、「国内外を結ぶデジタル教室」、「学校と地域のコラボレーション」、「教科を結ぶデジタル教材(理科と道徳)」、「楽しんで使おう!えいごリアン」の4つのプロジェクトが現地沖縄県の実践校の教師と子どもたちによって、ステージ上で模擬授業の形で展開された。 平成16(2004)年の愛媛県では、19のIT関連企業・団体の協力により展開された。5日間にわたって、協力企業・団体のコーディネートにより現地学校の教師や子どもたち、また他地域から参加した教師により15の模擬授業が実施された。 平成17(2005)年は、鳥取県で13のIT関連企業・団体の協力を得て、19の模擬授業がさまざまな形で展開された。 eスクールの特徴のひとつは、学校教育の情報化の将来像を、学校教育関係者だけでなく、父母や地域の人々に知ってもらえることにある。全国生涯学習フェスティバルの見本市会場には、休日ともなると家族連れの親子も模擬授業に参加し、ITを使った授業を家族そろって体験し、これからの学校教育の姿に感嘆の声をあげる人も多い。 eスクールのもうひとつの特徴は、ITを活用した模擬授業を映像で収録し、国立教育政策研究所教育情報ナショナルセンターからインターネット上に公開していることである。授業はおおむね20分程度で行われる。これを3分から5分程度のクリップに分けて見ることができるようにしている。 模擬授業の収録に際しては、インターネット上への公開についての教師の著作権許諾、利用する教材の著作権許諾、参加する子どもたちの発言や肖像権についての了解など、公開のための権利処理を行っており、それらをクリアしたものを公開している。 br> |
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参考文献 ・国立教育政策研究所教育情報ナショナルセンター eスクールサイト(http://e-school.nicer.go.jp/) 平成17(2005)年12月30日参照 ・『eスクール 報告書』 平成15年(2003)年2月 文部科学省 ・『eスクール2003報告書』 平成16(2004)年3月 eスクール2003協議会事務局 ・『eスクール2004報告書』 平成17(2005)年3月 eスクール2004協議会事務局 |
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