登録/更新年月日:2013(平成25)年4月17日 |
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「親プロ」ではファシリテーターは,子育てや家庭教育支援の「専門家=スペシャリスト」ではなく,地域のことなら何でも知っており,地域で温かく子育てを見守る「おとな」として活躍することを想定している。つまりこの事業では,「親プロ」を通じた親子の育ちを応援していこうという営みが,地域に根付いた草の根の活動となり,地域全体の教育力向上へとつながっていくことが期待されている。 「親プロ」のこうした性質から,活動内で直面するファシリテーターとしての悩みや課題は,子育てや家庭教育に関する専門的知識・技術の修得では解決しづらく,同じファシリテーターとして活動する仲間同士との学びあい・交流,実践の振り返りなどを通して気づくことが多い。そのため,ファシリテーターの「親プロ」支援活動をより充実させていくためには,ファシリテーター自身の学びと交流によるスキルアップや「ともに活動を行っていこう」という仲間との信頼関係づくりが不可欠となる。広島県立生涯学習センターでは,こうした参加型の活動を取り入れたによるファシリテーターのためのスキルアップ研修を実施するとともに,各市町でも「研修会」「交流会」が主催しているところがみられる。 さらに,こうした行政による研修支援にとどまらず,ファシリテーター仲間どうしが情報交換を求め,定期的に集まる会が開かれるなど,自主的なファシリテーターのネットワーク化を進めらる事例がみられはじめている。ここでは,“先輩”ファシリテーターから,これまでのファシリテーター自身の経験やアイディアをもとに,新しい仲間へ「こうすればもっとうまくいくよ」「こういったところがとてもよかったよ」といったアドバイスや,「私も初めは不安だった。でも大丈夫」「最初から上手にはできないよ」「一緒にやっていきましょう」というエールが伝えられている。このようなファシリテーターどうしの交流は連帯感を生み出すだけでなく,実践から生み出されたファシリテーターの“知恵”が次世代のファシリテーターへと伝えられ,さらなるファシリテーター全体のスキルアップにつながっている。 br> |
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参考文献 |
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