生涯学習研究e事典
 
登録/更新年月日:2006(平成18)年1月27日
 
 

県民プラザの高校生のためのボランティア体験講座 (こうこうせいのためのぼらんてぃあたいけんこうざ)

volunteer experience lecture for high school student of prefectural people
キーワード : さわやかちば県民プラザ、ボランティア体験講座、高校生、ボランティア活動、単位認定
谷口智(たにぐちさとし)
1.ボランティア体験講座の運営方針
  
 
 
 
  【さわやかちば県民プラザの概要】
 さわやかちば県民プラザは平成8(1996)年11月に生涯学習の推進を図るための「生涯学習センター」、男女共同参画社会推進のための「女性センター」、参加型芸術文化活動促進のための「芸術文化センター」の3つの機能を持つ県立の複合施設として千葉県柏市に設立された。
 さわやかちば県民プラザの位置する柏の葉地区は県立の柏の葉公園や柏の葉総合競技場、国立がんセンター東病院、東京大学や千葉大学、東葛テクノプラザ、科学警察研究所などの高等教育機関や研究機関など、特色ある公的機関等が数多く隣接している。また、平成17(2005)年8月にはつくばエクスプレスが開通し、新市街地や商業施設の整備が進む、活力あふれる地域となっている。
【高校生のボランティア体験活動について】 
 高校生がボランティアを体験することにより、生涯学習とボランティア活動に関する理解を深め、今後のボランティア活動に対して意欲的に取り組めるように講座を企画した。そのため、講座のプログラムは高校生にボランティアについての正しい理解を図るため、講義による学習からスタートした。その後、実習等を進めていくことにした。また、ボランティア活動の具現化を図るため、ボランティア活動計画の立案に十分に時間を充てることにした。「ボランティアを体験しよう」というテーマのもとに自己を見直し、自己の良さを知り、自己実現を図ることのできる「高校生のためのボランティア体験活動」は講座として有効であると考えられる。
【学校外の学修の単位認定について】 
 平成12(2000)年3月に千葉県教育庁学校指導部指導課が「県立高等学校における学校外の学修の単位認定に係る指針」を通知している。この制度の実施にあたり、各高等学校は校内規定を策定し、当該高等学校の単位として認定できることとなった。単位認定の要件としては、公的機関やそれと同等の信頼できる団体による認定や証明を前提としている。
 さわやかちば県民プラザでは、高校生が単位認定を受けられるためのボランティア学習プログラムを開発し、1単位に当たる35時間以上の学習が実施できるよう計画した。
【地域の課題発見と仲間づくりについて】 
 ボランティア体験活動を行うときのグループに関しては、複数の高等学校で構成した。これにより、他校の高校生との情報交換を行い協力してボランティア活動に取り組むことができ、高校生ボランティアのネットワーク化も視野に入れた講座とした。また、ボランティア活動を通して地域の課題を共有化することができるよう計画した。
【高等学校や他の施設との連携について】 
 ボランティア学習や体験活動はさわやかちば県民プラザだけが単独でできるものではない。高等学校側の要望を聞き、受入れ施設や関係施設との間にも意思の疎通を欠かさないようにしていく必要があり、この点を配慮して講座を企画した。
 
 
 
  参考文献
 
 
 
 
  



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