登録/更新年月日:2020年9月16日
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1.理論の有用性の検討 【字義】 理論の有用性という言葉は幅が広いが、ここでは、理論がもつ事象の説明力の程度と問題解決における有効性の程度のことに限定して用いている。 【説明】 特定のフィールドにおける理論はそのフィールド内で有用であればよいが、一般理論の場合には、フィールドがないので理論の有用性を絶えず検討していかなければならない。そのことは、山本恒夫「事象と関係の理論」(日本生涯教育学会編『生涯学習研究e事典』http://ejiten.javea.or.jp/、2013、『事象と関係の理論』筑波大学生涯学習学研究室、2001、の電子書籍版)、同「要素・関係計算法」(『生涯学習研究e事典』2013)、同『事象問題解明・解決技法』(『生涯学習研究e事典』(2015)にも当てはまる。ただし、同「生涯学習事象理論」(『生涯学習研究e事典』2013)、同『生涯学習事象問題解明・解決技法』(生涯学習研究e事典』2016)は、生涯学習という特定のフィールドがあるので、絶えず有用性が問われている。 科学における理論の有用性の問い方は、研究領域によってさまざまであるが、a.理論の説明力の程度、b.理論の実用的な利用可能性などは、多くの研究領域で問われてきた。さらに、どの程度の予測力があるかを問うことがあるが、予測は説明の一種といえるので、ここでは予測を説明に含めておくことにしておきたい。添付資料{理論の有用性の検討}では、aに関して「 理論の説明力を高める仮説・検証」、bに関して「問題解決における理論の有効性の確認」を取り上げ、各ステップにどのような作業があるのかを明らかにした。 添付資料{理論の有用性の検討}の構成は、次のとおりである。 1.目的の限定 2.仮説の設定・検証 (1)仮説設定の目的・理由、(2)仮説の設定、(3)要素間関係図の作成、(4)要素間関係式の設定、(5)仮説の確定、(6)仮説の検証 3.問題解決における理論の有効性の確認 (1)問題の構造把握、(2)問題解決の模索〔 1)問題解決策の前提設定、2)問題解決策の条件設定、3)問題解決策の仮定の導入、4)前提・条件・仮定を用いた計算、5)問題解決策の導出 〕 4.例:カフェ店舗の縮小 |
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(参考文献) 添付資料の文中の注を参照。 |
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