生涯学習研究e事典
 
登録/更新年月日:平成18年7月19日
 
 

国際機関等と生涯学習関連情報 (こくさいきかんなどとしょうがいがくしゅうかんれんじょうほう)

キーワード : UNESCOOECDEurydice
岸本睦久(きしもとむつひさ)
1.生涯学習の普及における国際機関の役割
  
 
 
 
   学校教育や企業内教育と異なり、生涯学習あるいは生涯教育の理念や取組の普及においては国際機関が指導的役割を果たしてきた。生涯教育の概念が初めて提唱されたのは1965年のユネスコの第3回成人教育国際推進会議であり、1970年代以降、リカレント教育に関する調査研究を積極的に進め、その国際的な認知を促したのはOECDであった。このように、生涯学習や生涯教育などの考え方が世界に広がる最初の段階において国際機関が果たした貢献は大きい。
 21世紀初頭の今日、これらの国際機関が様々な国における生涯学習の普及に果たす役割は依然として重要である。その理由として、これらの機関は現地事務所や調査団の派遣により、それぞれの国・地域の最新の情報を収集し、分析する能力を有している。また、多くの国・地域を対象とすることで、生涯学習に関連する様々な局面を比較対照することが可能になる。各国の実情にあった生涯学習に関する取組やモデルケースを立案し、その実現を支援するには、こうした国際機関特有の機能が不可欠であると言えるであろう。
 生涯学習の普及に国際機関が果たしている役割を見たとき、情報発信機関としての役割も見逃せない。国際機関が生涯学習に関する優れた情報源である理由として、“信されている情報が比較的最新のものであること、発信される情報が基本的に英語によって記述されていること、インターネット上の各機関のサイトから、複数の国や地域に関する情報を入手することが可能であること、などを指摘できる。また、特に、上述のユネスコやOECDなどの場合、学校教育や学校外における青少年教育、成人教育など、教育に関する多様な情報を入手することが可能であり、各国の制度面を中心とした教育の全体像が把握し易いことも情報源としての重要性を高めている。
 
 
 
  参考文献
・細谷俊夫、奥田真丈、河野重男、今野喜清編集『新教育学大事典』第一法規、平成2年、第4巻、108-109頁(山本恒夫、「生涯教育」)、第6巻、487-489頁(池田秀男「リカレント・エデュケーション」)。
・平塚益徳(監修)、新井郁夫、川野辺敏、手塚武彦、森隆夫(編集)『増補改訂 世界教育事典』ぎょうせい、昭和55年、53頁(佐藤国雄、「OECD」)。
 
 
 
 
  



『生涯学習研究e事典』の使用にあたっては、必ず使用許諾条件をご参照ください。
<トップページへ戻る
 
       
Copyright(c)2005,日本生涯教育学会.Allrights reserved.